『アトランティス2』は2000年にWIN用として、セガから発売されました。
高い話題性で世界中でヒットしたシリーズの第2弾になります。
<概要>
ゲームジャンルはMYST系ADVになります。
オリジナルは1999年にCryoから発売されました。
本作は欧米を中心に発売されましたが、発売された国によりタイトルが異なっておりました。
したがって、『Atlantis2』も『Beyond Atlantis』も、どちらも本作のことを指しています。
ちなみに日本では、『アトランティス3』も発売されています。
そして『アトランティス3』のオリジナル版は、『Beyond Atlantis2』というタイトルになります。
数字もタイトルも微妙に違うので、ちょっとややこしいですよね。
もし海外サイトなどを調べる機会があるならば、その点は注意した方が良いでしょう。
<感想>
さて、前作の『アトランティス』は、全方向パノラマ360度に見渡せるCGで、圧倒的なインパクトと存在感を見せ付けてくれました。
グラフィックについては間違いなく当時世界最高峰だったのですが、他の要素が駄目だったんですよね。
本作も前作同様、ジャンルはMYST系のADVになります。
グラフィックも前作同様、全方向パノラマ360度を実現しています。
今回の舞台はチベットから始まり、アイルランド→マヤ→中国→シャンバーラ、そして最後にアトランティスへと続いていきます。
一言で表現すれば幻想的。
詳しく説明するのは難しいのですが、他のMYST系とも違った雰囲気は出せていましたし、今回はグラフィックだけでなく、世界観等も良かったと思います。
パズル等も特別秀でているわけではありませんが、そつなく纏めてきたようには感じましたね。
総じて、ほぼ全ての面で前作を上回ってきたかと思います。
唯一、本作に物足りない面があるとするならば、それはインパクトなのでしょう。
前作は欠点だらけのゲームでしたが、インパクトはだけは絶大な作品でした。
本作は欠点はなくなってきているのですが、新しい何かが少しかけているんですよね。
もちろんグラフィックは長所と言えるだけの質は有していたのですが、初代ほどの圧倒的なものはありませんでした。
その点は少々残念でしたが、まぁ、この辺は贅沢な話ですかね。
この年に遊べるMYST系ADVは本作くらいしかなかったですし。
<評価>
総合では、良作にとどめておきます。
もっとも、この年のMYST系ADVの最高峰という観点を重視するならば、名作扱いで構わないかもしれないですね。
海外のADVは中々日本語化されないものですが、その中にあってアトランティスシリーズは恵まれたシリーズでした。
そして作品がすすむごとに完成度は高まっていくのですが、逆にインパクトは失われていくという問題点もありました。
オリジナリティとクオリティのどちらを重視すべきかは難しいですが、一番バランスが良かったのがこの2作目だったように思います。
この当時の日本語で遊べるMYST系ADVとしては、MYSTシリーズの次に有名だと思われるアトランティスシリーズ。
そのシリーズの代表作を挙げるならば、やっぱりこれになるような気がするんですよね。
私は何だかんだでグラフィックの綺麗な雰囲気ゲーが好きなわけでして。
こういう世界をまったりと堪能できるゲームが、近年はほとんどなくなっています。
個人的にはもう少しこういうゲームが増えてくれると嬉しいのですけどね。
ランク:B(良作)

Last Updated on 2024-08-05 by katan



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