淫靡で残酷な豚

2011

『淫靡で残酷な豚』は2011年にWIN用として、禁飼育から発売されました。

禁飼育らしい作品で、ED曲も良かったですね。

<感想>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
「文化祭の日に、好きな人にハートの形したピンクの紙きれを渡すの。
それを相手が受け取ってくれたら両思いなんだって!!!」
よくあるおまじないに、私は冷めた目で眺めていたけど……
そんな私にも、もし好きな人ができたら、そんなおまじないをやってしまうのだろうか?
それが学校の先生で、中年の男の人でも……効き目ってあるのだろうか?
大人しくて捻くれた女子〇生しほが、中年教師(52)に選択肢次第で仲良くなれたり、陰鬱な雰囲気により、後味悪い展開になったりするほぼ読むだけのデジタルノベルです。

*性描写は男性向けで、ハッピーEDもありますが、バッドED色が強い作風です。
乙女の悲劇は残酷なキスをプレイされて気に入った方には要注意です。

<感想>

本作は18禁の乙女ゲーになります。
『酷罪を受けるべき者』や『キナナキノ森』あたりまでは、普段男性向け作品しかプレイしない人でもプレイしていたように思うのですが、18禁の乙女ゲーとなると、客層も大分かわってくる感じでしょうか。
メインのユーザー層がどうなっているのかは分かりませんが、禁飼育作品、つまり原画でありシナリオである画用紙さんに関しては、18禁の乙女ゲーという舞台が一番合っているように思います。

さて、本作はあらすじにもあるとおり、少女とおっさんの関係を描いた作品になります。
単に年の差があるだけでなく、先生と生徒という禁断の関係でもあります。

乙女ゲーということで、主人公は女の子になりますが、禁飼育作品の場合、テキスト欄の左側に主人公の顔が表示されますし、豊富な顔芸もあって、終始こちらを楽しませてくれます。
Hシーンも含め、男性プレイヤーでも十分楽しめる構造になっていると思いますので、乙女ゲーだからと躊躇している方は、あまり気にせずプレイしてみた方が良いと思います。

本作は、簡単に言ってしまえば鬱ゲーになるのでしょう。
楽しい展開が続き、幸せな年の差カップルが描かれるのかと思いきや、どんどん狂気染みてきます。
この追い詰め追い詰められる感覚が、何とも禁飼育らしくて、とても良かったです。

そんなにボリュームのある作品でもなく、決して大作とかではないのですが、コンパクトながらにも、ここの良さが出ていたと思いますね。

それと、ED曲が個人的には結構好きでした。

<評価>

過去作と比べると少しずつ良くなってきていますし、禁飼育は後に名作と呼べる作品も生み出していくことになります。
もっとも、本作の時点では、まだ突き抜けた魅力までは生み出せていないと思いますので、価格を考慮しても、総合では佳作寄りの良作といったところでしょうか。

最後に余談ですが、本作でスク水が出てくるシーンがありまして。
今のご時世ですと、こういうシーンに過敏に反応する人もいるのだろうなと思ったものでした。

ランク:B-(良作)

Last Updated on 2025-01-29 by katan

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