Zork Grand Inquisitor (ゾーク グランド・インクイジター)

1998

『Zork Grand Inquisitor』(ゾーク グランド・インクイジター)は、1998年にWIN用として、アクティビジョン・ジャパンから発売されました。

最古のADVであるZORKシリーズの、おそらく最後の作品になります。
日本語移植版である本作は98年の発売ですが、オリジナル版はActivision制作で、97年の発売になります。

<概要>

ゲームジャンルはMYST系ADVになります。

もう発売から20年以上経ってしまいましたが、ADV最初期から存在するZORKシリーズの最新版というか、現時点での最終作になります。
まぁ、話は全然繋がってないので、いきなり本作をやっても全く問題はないですけどね。

<感想>

前作『ZORK NEMESIS(ゾーク ネメシス)』に関しては、水平360度スクロールのCG映像と重厚な世界観が特徴であり、私は名作と判断しています。

それに対しての本作ですが、正直なところ、ZORKファンでなければ良作止まりってところでしょうか。
ネメシスでは技術面、特にグラフィックの進化が顕著でしたが、本作では技術的にはほとんど変化がありません。
ゲーム全体の技術的な水準的としては、ネメシスと変わりがないのです。
そのため、今やってどっちが面白いのかって聞かれたら、グラフィック水準等は同じようなものだから、あとは好み次第だって答えます。
ただ、評価という観点からは、発売時のインパクトを重視しますので、本作は後発な分だけ下がってしまうわけですね。

まぁ、流石にZORKシリーズというだけあって、謎解き等のゲームの質は間違いないです。
グラフィックも前作ほどの革新性やインパクトがないってだけで、水準的には前作と変わらず高水準ですしね。

また、本作は単なる前作のコピーではないわけで、当然ながら異なる部分もあります。
そして、その最たるものが、ゲームの雰囲気が昔のZORKっぽくなった点にあるのでしょう。
前作のネメシスは、1人のADVファンとしては凄く満足できる内容でした。
しかし、作品の持つ重厚な雰囲気が、従来のZORKシリーズとはかけ離れていました。
私は別にZORKファンでもなかったですし、シリーズとは言っても別個独立した作品ですので、ネメシスを存分に楽しむことができました。
しかし、個々が独立した作品とは言え、これまでのシリーズ作品内には似通った雰囲気もあるわけです。
その雰囲気が好きだったシリーズのファンだったら、ネメシスの持つ雰囲気に対して、もしかしたら首を傾げていたかもしれません。
インクイジターは、ネメシスで培った技術や品質はそのままに、従来のZORKシリーズの持つ不条理な世界観を再現した作品なわけで、よりファン向きの内容に作られた作品でした。
したがって、ネメシスのクオリティでZORKっぽい作品を作ってくれよと思ったファンにとっては、待望の作品だったともいえるのです。

<評価>

総合では良作といえるでしょう。
高い完成度は保っているものの、前作から進化がないために私の評価的には良作止まりとなったわけですが、昔の雰囲気に近くなったというのはファンには嬉しいですからね。
そういう意味では、本作には大きな意味があったといえるのでしょう。
例えるならば、ネメシスは実験的な番外編であり、インクイジターこそが正当な後継作といったイメージでしょうか。

とりあえずこんな人にオススメって観点ですと、やっぱりZORKファンやZORKを感じてみたい人向けってところですかね。
また、本作より新しい作品もないので、そういう意味では今でもやってみる価値はある思いますよ。

ランク:B(良作)


ゾークグランド・インクイジター

Last Updated on 2024-07-16 by katan

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