With You ~みつめていたい~

1998

『With You ~みつめていたい~』は1998年にWIN用として、カクテルソフトから発売されました。

98年ということでほぼ全てのブランドがwindowsに移行していましたが、その中でもCGに関しては確実に頭一つ抜け出ていましたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
陸上部で短距離走に打ち込む主人公・正樹は最近スランプ気味で部活もさぼりがち、幼なじみの菜織にハッパをかけられる毎日。
そんなある日、6年前に離れ離れになったもう一人の幼なじみ・真奈美と突然の再会を果たす。
急速に深まっていく正樹と真奈美の仲に、菜織の心中は穏やかでない。
一方、真奈美の周辺では謎の事件が起き始める……。

<感想>

とにかくCGの綺麗なゲームでした。
加えてどのキャラも非常に可愛く、その中でも妹の乃絵美は非常に高い人気を維持し続けていましたね。
2人のヒロインをさしおいて作品内で一番人気だったこともそうですが、アダルトゲーム全体を通じても、かなり長い間雑誌とかの人気ランキングで上位にいましたから。
同人誌とかでもよく見かけた気がします。

この作品を通じて妹属性や巫女属性に目覚めた人も、きっと多かったのではないでしょうか。
CGとキャラ。
この点に関しては、もう圧倒的なアドバンテージと言えるでしょう。

また、当時は音声が付いてない作品も多く、特にその傾向は大作と呼ばれる作品に顕著でした。
その中にあって本作は、高品質な音声が付いており、これまた当時としては長所と言えるでしょうね。

加えて『サクラ大戦』みたいな章仕立てという構造になっていて、合間合間に次回予告が入ることでメリハリもつき、プレイ中もテンポ良く楽しむことが出来ました。

その一方で、ストーリー自体は平均的だったと思います。
この頃の恋愛ゲームはヒロインが一杯いて、その中から好きなヒロインを選んで楽しむってのが多かったです。
しかしこの『With You』には、EDの対象となるヒロインが2人しかいません。
2人の幼馴染のどちらを選ぶかが問われるのです。
魅力的なサブヒロインを攻略する楽しみが失われてしまっただけに、余計にもメインのストーリーに注目がいってしまい、平均的な内容だと物足りなく感じてしまうのです。
ここだけ、ちょっと残念でしたね。

<評価>

まぁストーリー自体は普通だけど、他の部分が優れているから結果的には終始楽しんでプレイできましたし、十分名作と言える出来だったと思います。
個人的にはF&C系最後の名作になってますね。

萌えは時代により変遷しますので、今の萌え絵が好きな人には古いゲームは合わないことも多いでしょう。
個人的には頭身の低いロリ系も好きではあるのですが、それ以上に頭身高めの可愛いキャラの方が好きなんですよね。
『With You』の菜織や乃絵美あたりの絵柄が、個人的には一番好きなのです。
そういうこともあって、時々妙に懐かしくなるゲームでした。
欲を言うならば、全キャラ攻略できる完全版を出して欲しかったですね。
それが出たならば、たぶん今でも買っちゃうんじゃないでしょうか。

ランク:A-(名作)


With You ?みつめていたい?

Last Updated on 2024-12-24 by katan

コメント

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    そうそう 魅力的な脇役が攻略出来ない不満がありましたよね、商売する側からすれば どこまで作り込むかは難しいのは解るが、、、
    本作品と云えば綺麗で可愛い絵で有名で 雑誌にバンバン取り上げられてましたね、私も乗せられ購入したクチです。
    とはいえ ゲーム自体の不満は少なくいい作品ではあるのですが 何年経っても気になるのです、
    私の好きな巫女ヒロインを某有名声優さんが演じられているのですが、、何故に彼女が、、 演技がババア過ぎるぅ。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ストーリー・シナリオ重視の作品であるなら、メインヒロインしかクリアできないというのもありなんでしょうけどね。
    でもいろんな要素を取り込めるのがゲームの魅力でもあるわけだし、実際にこの作品の場合は魅力的なサブヒロインが多いわけですから、攻略できるようにしてくれればメインシナリオに不満のある人でも満足度は高まっていたでしょう。
    そういう意味では残念な気もするのだけれど、ヒロインの数を減らしてシナリオ重視というのがその後の世の流れですから、時代が望んだ方向性を先駆けたのかなということで自分を納得させたものです。
    シナリオの本筋が絶賛できるほどでないために忘れられがちですが、恋愛ゲームにおけるシナリオ重視路線への構造的な変化をもたらしたという意味では、分岐点に位置する作品かもしれませんね。
    声に関しては、人によってイメージが異なるので難しいですよね。
    本作に限らずいろんなゲームでババアっぽいと不評のゲームがありますが、私はそういうのが気になったケースがほとんどないわけでして。
    クリア後に周りの評判を見て、えっ?この声の評判良くなかったんだって驚くケースも多々あるんですよね。

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