『つよきす』は2005年にWIN用として、きゃんでぃそふとから発売されました。
ツンデレヒロインに、パロディ系のギャグと、当時人気そうな要素を詰め込んだ作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
主人公、対馬レオは私立竜鳴館に通う2年生。
対馬ファミリーと呼ばれる幼馴染仲間たちと平凡だけど楽しい日々を過ごしていた。
そんな初夏のある日、数年ぶりに従姉の鉄乙女と出会うことでその状況は一変する。
乙女は、レオの性根を鍛え直す為にいきなり対馬家に引っ越してきたかと思えば、対馬ファミリーに執行部を手伝うよう命じる。
個性的なヒロインたちと過ごす、騒がしい日々が幕を開けるのだった。
<感想>
内容的には、広い意味では恋愛ものなのでしょうが、コメディ系の作品と考えて良いでしょう。
ギャグ中心というか、良くも悪くもそれしかありません。
とにかく笑えればOKな人なら大丈夫ですが、泣きやら感動やらシリアスな面も望むのなら、
スルーした方が賢明かもしれませんね。
じゃあ、ギャグゲーとしてはどうなのかとなるのですが、基本的にパロディ系なわけでして。
ゼロ年代に入った辺りからパロディ系が人気なようですが、私はギャグ路線のゲームは好きでも、パロディ系はライターの力で勝負している気がしなくて、あまり好きになれないのです。
いや、最初は気にならなかったのですが、そういうのが増えるにつれ、またかよって気持ちが大きくなっていったわけで、それで楽しめなくなっていった感じですね。
しかも、こういうのは旬の時期を過ぎるとどんどん楽しめなくなりますし。
この路線が好きか嫌いかは私の好みの問題だからどうでもいいとしても、プレイ時期が遅くなればなるほど楽しめなくなりますので、プレイを検討している人はやるならさっさとやった方が良いでしょうね。
ここまでは、ある意味想定の範囲内だったので問題なかったのですが、本作は主人公もイマイチでした。
これは地味に痛かったです。
この作品、コンセプトはツンデレということだそうで。
この頃、人気が急激に上がってきたツンデレに焦点を当て、ヒロイン全部をツンデレでかためたってわけですね。
ツンデレって言葉自体はかなり普及しましたが、その意味するところは結構曖昧だったりします。
時代によっても、人によっても意味合いが変わってきてしまいますし。
そのため、自分の中でツンデレとはこうと決めかかっていると、そもそもこれはツンデレなのかという疑問を抱く人も出てくるでしょう。
そもそも、私自身も若干そう感じたりするわけでして。
これはちょっと履き違えている気がするのですよ・・・
まぁ、まともに考えるとツンデレとは何ぞやという長い話になるので、今回はパスします。
ただ、違和感を感じる人も出てくるだろうねってことですね。
<評価>
好きなツンデレを集めた作品でキャラも好みということで、それなりに期待したんですけどね。
パロディ系のギャグにツンデレだらけと、とりあえず今が旬のものを詰め込んでみましたって感じで、いかにもテンプレな雰囲気が漂ってしまい、結果的に非常に底の浅いゲームに見えてしまい残念でした。
そのため、総合でも凡作ってところでしょうか。
元々のインターハートは、実に個性的なゲームを作っていたのですが、今では見る影もありませんね。
ハート電子にインターハートと、何だかんだ言いつつも買い続けていたんですけどね、こういう路線ではもう買わなくなっていくでしょうね。
キャラの見た目は好みだっただけに、ちょっと残念な作品でした。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2024-07-06 by katan
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