『トリロジー 九鬼妖華真伝』は1989年にPC88用として、ハードから発売されました。
トリロジーというタイトルからも分かるように、元々は3部作を予定していたようです。
しかしトラブルでもあったのか、結局続編は発売されませんでした。
<感想>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
ストーリーは九鬼家と夜叉家との間の、はるか昔からの争いを描いたもので、設定は結構凝っていたように思いました。
完結すれば、面白いものになっていた可能性も結構あったでしょう。
しかし、そこがハードクオリティ。
酷いゲームを作る率も高いところですが、ある意味本作は最もたちが悪い。
冒頭にも書いているように3部作の1本目なので、本作自体はおもいっきり序章なんですね。
今なら分割商法の最初の作品でも結構やり応えのあるのも多いですが、当時のゲームですからね。
当然ボリュームなんてありません。
中途半端すぎて、論外って感じでしたね。
そういう作品なので、たぶん誰がやっても厳しい評価になるでしょう。
でも、設定が凝ってる他にも特徴があって、つまりはCGが良かったんですね。
キャラはエロ漫画家の戯遊群さんが担当していたこともあり、かなり好みでした。
そういや、戯遊群さんって今何してるんだろ?
80年代を代表する中の1人と言っていいくらい、凄く有名な成年漫画家さんだったんですけどね。
キャラは凄く可愛いけど、内容がちょっとアブノーマルすぎてね。
当時の私には少しきついというか、ちょっと気持ち悪くなったりもしたのですが、好きな人には中毒性のある作品ばかりだったんですよね。
本作もレズな展開があったので、そういう意味では好きな人は楽しめたかと思います。
<評価>
総合的には凡作ってところでしょうね。
基本的には絵だけゲーで、CG目当てでプレイするものでしょう。
見所もあったし可能性もあったのですが、基本的には序章でしかなく物足りない作品でしたから。
可能性は秘めていただけに、残念な作品でしたね。
Last Updated on 2025-05-06 by katan
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