太閤立志伝4

2001

『太閤立志伝4』は2001年にWIN用として、コーエーから発売されました。

コーエーのリコエイションゲームである太閤立志伝シリーズの4作目にして、シリーズ最高傑作といったところでしょうか。

<感想>

太閤立志伝シリーズは元々、秀吉の人生をシミュレートしたゲームでした。
その続編の方向性は、大きく2通りが考えられると思います。
1つは秀吉にまつわるイベントを深く掘り下げ、ストーリー性を強調していく方向ですね。
これはこれでありの方向性というか、秀吉好きならむしろ喜びそうな気もするのですが、そういうのはADVとかRPGが得意なところに向いているわけで、SLGを専門とした光栄が目指しても良い物が作れるか疑問ですし、また望まれた路線ではないように思います。

そしてもう一つの方向性としては、せっかく魅力的な人物の多い戦国時代を舞台にしているのですから、より多くのキャラを扱えるようにすることで、様々な角度から戦国時代を堪能できるようにすることです。
こっちの方が光栄には向いていたと思うし、いろんなキャラを扱えるってのはゲームならではですからね。
私はずっとそういうゲームを望んでいたわけです。

さて、太閤立志伝シリーズは少しずつシステムが変わってきましたが、この4作目では大幅に変更されてきました。
まず扱える武将が600人にまで増え、非常に多くの武将でゲームをプレイすることができるようになりました。
また、商人や忍者、或いは浪人としてもプレイすることができ、いろんな角度から戦国時代を堪能できるようになったわけですね。
これこそ私の望んでいた路線でもあり、ここにきてようやく太閤立志伝は完成に至ったのだと、そう確信したものです。

システムという面では、もう一つ大きな変化がありました。
それがカード制の導入です。
主人公として扱う武将を選ぶためには、その武将のカードを得る必要があり、また技能やバトルなどあらゆる場面がカード制になったのです。
ここは、もしかしたら意見が分かれるかもしれません。
カード制を導入することで収集欲も沸きプレイ意欲は増しますし、馴染みやすくプレイしやすい上に、ゲーム性の向上を図りやすいなどの利点もあったでしょう。
私自身はレッスルとかカードバトルのゲームも好きでしたから、このシステムの導入自体はプラスにこそなれ、マイナスにはならないって感じでした。

しかし、カード制だとランダム性による運の要素が大きくなり、緻密な計算を要するSLG好きには向かない面もあったと思うわけで、カード系のゲームに苦手意識のある人はあまり馴染めなかったかもですね。
それと、せっかくそのキャラになりきってプレイしているのに、カードなんて出されたら急に現実に戻されてしまうおそれもあります。
なりきるというリコエイション系とカード制は、本質的には合わないのではないかと、その辺の違和感は今でも少しあったりします。

このシリーズは4で一気に進化し、5はその改良版・マイナーチェンジって感じでしたので、
4が最もインパクトがありましたし代表作って印象が強かったです。
そのため、私の評価も4が一番高いのですが、今やったらという観点では改良版である5も良いと思いますね。

ランク:A(名作)


太閤立志伝4

Last Updated on 2025-02-13 by katan

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