『水夏~SUIKA~』は2001年にWIN用として、CIRCUSから発売されました。
システムはオーソドックスなノベル系のADVで、全4章からなります。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
長くて短い「夏」の物語
海と山に囲まれた常磐村(ときわむら)。
常磐――‘永遠に変わらない’と名付けられた村にも、やっぱり夏は訪れる。
漫画好きの巫女さん。お気楽な先輩。元気な妹と、お淑やかな恋人……。
神社の縁の下で出会った‘名無し’の少女。
帽子につり下げた鈴を鳴らしながら、彼女が村を駆け抜けたとき、交わることのない運命の赤い糸が絡みあった。
冬の淡雪が溶けた世界で、夏の水にも暖かさを感じてください。
<感想>
2001年というと鬱ゲーが少しずつ流行りだしていた年ですが、私も評判の良い鬱ゲーということで手をだした作品ですね。
こういうダーク系な作品はキャラに癖のあるのが多くて、それで人を選んでしまう場合も多いのですが、本作はキャラも萌え系で可愛く、CGも綺麗で、比較的誰でも手に取りやすいタイプだと思います。
未開拓のジャンルに絵から入っていくこともよくある話なので、そういう意味では鬱ゲー入門にも良いかもしれませんね。
本作は夏を舞台にした作品でしたが、キャラの持つ魅力にグラフィックとサウンドのおかげもあって、そこら辺の雰囲気作りも上手く出来ていました。
CIRCUSの作品では一番シナリオが良いとの意見もありますが、実際、途中まではかなり楽しかったですね。
3章までのクオリティを最後まで保っていれば、おそらく名作と判断したかと思います。
ただ、最後の締めである4章が駄目すぎました。
いや、駄目というか、何かひたすら眠かったです。
プレイしてからかなりの年月が経ちますが、今残っているのは睡魔と闘った記憶だけです。
一番好きなキャラがヒロインの章だけに、本来なら一番楽しめても良さそうなものですが、とにかく眠かったですね。
加えて、本作は視点がよく飛ぶのですが、その視点変更が誰になされたかが不親切でした。
<評価>
途中までは楽しかっただけに、後半の失速が非常に勿体無い作品でした。
そのため、総合でも凡作とします。
もっとも、あの後半のテキストに耐えられるのであれば、もっと楽しめるかもしれませんね。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2025-02-17 by katan
コメント
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全く同じ感想でした。
3章までは面白かったのですが、4章があまりにも酷かったですね。
最終章といえば、ライターの一番伝えたい部分だと思うのですが、
そこがここまで酷いと、次回作にも期待し辛くなってしまうというか・・・。
どうしてこうなった・・・。
まさに、この言葉に尽きます。
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>どうしてこうなった・・・
ほんと、この一言につきます。
途中までは普通に面白かったからこの作品自体はそれなりに楽しめたものの、次回作には期待したいという気持ちがなくなったのも確かですね。