ファイナルカット アンコール

2014

『ファイナルカット アンコール』は2014年に、WIN用として発売されました。

実写を用いたHOG系ADV、ファイナルカットシリーズの第2弾になります。

<概要>

ゲームジャンルはHOG(アイテム探し)系ADVになります。

あらすじ・・・父が作り出した、人の心を操る映写機を巡る事件から1年。
あなたと弟のフレデリックは、事件のことを忘れないよう、映写機の重要なパーツを自宅に隠して暮らしていました。
そんなある日、父を殺害した犯人であるリンダ・ミラーが、収容されていた精神病院から脱走したというニュースが舞い込んできました。
このニュースを知らせてくれた父の旧友のポーター将軍は、リンダが狙っているはずの映写機のパーツを、軍の基地で預かろうと提案してきました。
あなたとフレデリックはパーツを渡し、将軍の家に身を寄せることにしたのですが……。

<感想>

ファイナルカットシリーズの2作目ですね。
オリジナルは2013年の発売で、日本語移植版は2014年発売です。
シリーズは3作目まで出ていて、ビッグフィッシュでは全部遊べるものの、AMAZONでは何故か本作だけが購入できるようです。

今作は前作の1年後の話ということなので、本来なら前作からやるべきなのでしょう。
もっとも、本作の冒頭に簡単な説明ムービーが付いていますので、それを見れば前作をプレイせずに本作からプレイしても問題ないです。

冒頭でHOG系ADVと書きましたが、これは正確ではありません。
本作では随所に「アイテム探し」があるものの、プレイすることは必須ではなく、HOGの苦手な人用に代替の「マッチ3」で楽しむこともできます。
したがって、あまりアイテム探しという点は気にする必要はないのかなと。
むしろパズルが多めなので、パズル好きか否かで、本作への印象も変わってくるのでしょう。

ちなみに私は、正直なところアイテム探しなどをさせられるより、パズルが多い方が好みです。
MYST系とかとも近くなりますからね。
だから本作は私好みのゲームとも言えますし、また、プレイ中はずっとマッチ3の方で楽しんでいましたので、個人的にはHOG系ADVではなく、マッチ3系ADVというイメージだったりします。

さて、このシリーズはキャラに実写が用いられています。
いや、正確には実写を元に描いた作品となるでしょうか。

実写系は苦手とする人もいるようなので、無理に他人に薦める気にはならないのですが、個人的には大好きなんですよね。
本数が少ないから、扱う機会も少ないってだけで。
ムービーシーンとか映画を見ているような感覚で楽しめますし、結構楽しめる人もいると思うんだけどな~

最近は3Dもリアルになってきたけれど、やっぱり表情の変化とか実写の方が自然で良いですしね。
FPSとかA・ADVとかだと、一歩一歩に緊張感があるので、3Dにして自由に歩かせることにも意味があると思うけれど、普通のADVで3Dにしても、あまり意味がないわけでして。
むしろ無駄な移動時間ばかり増えて、ストレスがたまるだけですしね。
純粋なADVに関しては、私は2Dで良いと思ってしまいます。

そして本作の場合は完全な実写ではなくて、上記のように実写を元に製作していますので、実写の特徴は残しつつもデフォルメされたことで、比較的万人向けになっています。
だから実写そのままのキャラだと抵抗があるという人でも、これなら大丈夫じゃないかと個人的には思います。

<評価>

本作は海外でも高く評価されていますし、HOG系ADVとしては名作と言われる類の作品でしょう。
雰囲気重視でストーリー性が希薄な作品も多いHOG系にあって、本作はキャラのセリフなども多めでストーリーも楽しめましたし、同系統の中では欠点のないバランスの取れた作品だと思います。

ただ基本的には、非常に私好みの作品ってだけであって、私が好きな要素で固められてはいるものの、だからと言って特にこれはという目新しさもないわけでして。
そのため、主観的には好きだけど、ここでは良作としておきます。

まぁ自分の好きな作品を名作という人も多いと思うけれど、私は自分がどれだけ好きでも、明確にこれとオススメできる作品でないと、良作にとどめてしまうケースが多いものですから。
だから私の場合は案外ギリギリ名作扱いの作品より、良作扱いの作品の方が実は好きだったりすることも多いのだけれど、このシリーズなんかもそうした中の一本ということですね。

とりあえず、パズル多めで、実写のような絵柄による映画のような作品をプレイしてみたい人には、オススメのシリーズですね。

ランク:B(良作)

Last Updated on 2024-10-22 by katan

コメント

タイトルとURLをコピーしました