シャーロックホームズの探偵講座

1991

『シャーロックホームズの探偵講座』は1991年にPC-E用として、ビクター音楽産業から発売されたADVです。

最大の特徴は、何といっても実写ムービーになります。

<感想>

91年というは、主流のゲーム機の観点で言えば、FCからSFCに移り始めた頃です。
FF4とかも91年発売ですしね。
そんな時代に、全編実写のムービーが流れるゲームが遊べるのですから。
これはもう、驚いたとしか言いようがありません。
ゲームもここまできたんだな~って、素直に感激したものです。

このゲームはそれだけではありません。
本作は、シャーロックホームズというだけあって、当然ながらに推理ものとなります。
もっとも、推理ADVと言っても、自分で実際に推理するゲームって案外少ないですよね。
もっと俺に推理させろ~って飢えてる人、結構いるんじゃないでしょうか?
その点、このゲームは十分期待に応えてくれるでしょう。
後半は質疑応答って感じで進行しますが、自分で考えなければどうにもなりませんからね。

また、このゲームには住所録やら新聞やらと、パッケージに付属品が一杯ついていました。
個人的にはこういうゲームを彩るオマケ要素は嬉しかったです。

しかも、これら付属品は単なるオマケではなく、ゲームでも活用します。
膨大な住所録には事件に関係ないものも多く、必要な情報を探し出すのには結構骨を折ったものです。
そのため、難しくてギブアップって人はいても、難易度がぬるくて物足りないって人はそうはいないでしょう。

この頃のADVはコマンド選択式であっても、必要なコマンドしかでてこないという、ノベルに限りなく近い形式も多かったかと思います。
それを考えると、本作のベクトルは時代の流れと正反対なんですよね。
だからこそ余計に難しくも感じた面もあるだろうし、何よりその個性が一際目立っていたのでしょうね。
近年はずっとストーリー重視のADVが主流となっています。
そういう今だからこそ、こうした作品に目を向けてみるのも良いのではないかなと思いますね。

以上のように魅力も一杯ある作品なのですが、長所と短所のハッキリした作品でもありました。
その短所ですが、まずは長所でもあげたムービーにあります。
時代を考えれば仕方ないのかもしれないですけどね、
画面が粗い上に凄く小さかったです。
ゲームをやるテレビのインチも小さかった時代ですから、これは人によってはかなり痛いです。
PC-Eという機種と相まって、プレイの熱中度にも影響を及ぼしかねなかったですから。

それとこれまた仕方ないかもですが、全編実写ムービーってことでボリュームは少ないです。

最終的には長所と短所を天秤にかけて、各人がどうとらえるか次第ってところでしょうね。
短所が気にならなければ、きっと気に入ると思いますよ。

法廷を舞台としたゲームとしても、もしかしたらこれが最初かもしれないですし。
何より、ようやくホームズファンが納得できる出来のゲームですからね。
(FC時代のはアクションゲームだったりで意味不明だったし)
そう考えると、資料的価値としても今なお高いものがあるかと思いますね。

ランク:A-(名作)


Last Updated on 2024-08-24 by katan

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