ランス・クエスト マグナム

2012

『ランス・クエスト マグナム』は2012年にWIN用として、アリスソフトから発売されたアペンドディスクになります。

2011年に発売された『ランスクエスト』の追加ディスクという性質のソフトなので、当然ながら本作は『ランスクエスト』本体がないとプレイできません。
基本的には本編のシステムを改良しつつ、新たなシナリオやキャラごとのイベントが追加された作品になります。

<感想>

プレイ後の率直な感想として、たぶん皆同じことを考えるのではないでしょうか。
これで『ランスクエスト』は完成したのだと好意的に書く人もいれば、何で最初っからこれをやらないんだよ分割すんなって人もいるでしょうが、表現方法自体は異なりつつも、いずれにしろ言ってることの中身は同じになると思います。

つまり、本作はまず、システム全般が改善されて遊びやすくなったんですね。
あまり細かいことにこだわらない私なんかは逆に恩恵も少ないかもしれませんが、本編の細かい部分にいろいろ不満があった人ほど、今作での変更はありがたかっただろうなと思うわけでして。

ストーリー関連は本編ではあってないようなものでしたが、こちらは本編以上に動き出しています。
特にクルックーの正体が判明したり、教団絡みの話が進展しますので、シリーズのファンなら必須の作品になっています。
普通はアペンドディスクってやり込み用のオマケだったりするので、プレイしなくてもシナリオ上の不具合は生じないんですけどね。
ランクエの場合は本作をプレイしていないと、次の『ランス9』以降に支障がでそうですから。
もしアペンドだからと思ってスルーしていたシリーズのファンがいるのなら、必ず本作もプレイして欲しいと思います。

個人的には、もっときりの良いところまでシナリオを進めて欲しかったのですが、アペンドの立場上やっぱりそれは難しかったのかな。
こういう形式ではなくて、ランス8.5みたいな感じでミドルプライスくらいにして、正式な後継としてシナリオを進めてくれた方が、あまり混乱を招かないで済んだように思うのですけどね。

まぁ書き出すとこうした方がってのは出てきますが、魔想さんのイベントを始めとして各種キャラのイベントも追加されていますし、「アペンドディスク」としては極めて優秀な作品だったのかなと。
この値段で普通はここまで満足できないですからね。
本作をプレイしたこと自体は非常に満足しています。
しかしアペンドとしては優秀すぎるが故に、かえって本編の物足りなさが浮き上がってしまったような感じですね。

<評価>

繰り返しになりますが、本作は最初からこれで出していればと思うほど、様々な面で改善された作品であり、これにより本来の意味でのランス8は完成したのでしょう。
もし本編プレイ済みにもかかわらず未プレイの人がいるならば、躊躇いなくプレイすることをおすすめします。
性質上ランクは記載しませんが、もし2本が最初からセットであれば、ギリギリでも名作扱いにしていたかもしれませんね。
そういう意味では惜しい作品でもありました。

Last Updated on 2024-11-23 by katan

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