『女教師』は2002年にWIN用として、アトリエかぐやから発売されました。
タイトルそのままに、女教師に特化した作品でした。
<グラフィック>
抜きゲーブランドとして非常に有名になったアトリエかぐや。
そのかぐや人気を作り上げた最大の功労者は、何と言っても原画のM&Mさんなのでしょう。
そのM&Mさんが初めて原画を担当したのは、2001年の『最終痴漢電車』になります。
もっとも、『最終痴漢電車』は痴漢ゲーですからね。
私自身は非常に好きなジャンルなのですが、一般的にはマニアックな属性の上に、ゲームジャンルも読むだけのノベルゲーでないこともあり、どうしても人を選んでしまったのかなと。
そういう意味では、担当2作目である本作が普通のノベルゲーして発売されたことで、より多くの人がプレイしやすくなったように思います。
まぁ痴漢ゲーよりは一般的とは思えるものの、それでも教師ものとして限定されてしまうこともあってか、世間的には次の3作目である『人形の館』でブレイクした感がありますが、いずれにしても2002年が一つの転機になったのでしょう。
『最終痴漢電車』の頃から好きな絵ではありましたが、本作で更に好みの絵となり、個人的には非常に満足でした。
<感想>
本作には主人公が2人いて、一人は女教師を陵辱するシナリオとなり、もう一人は逆に女教師に誘惑されるシナリオになります。
良くも悪くも抜きゲーなのですが、方向性の異なるシナリオを両方入れたのは良かったように思います。
かぐやのエロは、世間では非常に評判が良いのですが、私が良いと感じられるようになったのはゼロ年代後半の作品からであり、ゼロ年代前半の頃はあまり良いとも思っていませんでした。
その理由が分かるまでに時間がかかったのだけれど、私の場合、Hシーンの属性特化作品は楽しめて、キャラの属性特化作品はそこそこ楽しめて、そうでないものは楽しめないという傾向にあるようです。
本作は女教師というキャラの属性特化作品ですので、そこそこ楽しめた感じということになります。
<ゲームデザイン>
ジャンルはノベル系のADVとなりますが、移動してアイテムを取得、それをHで活用する点が特徴になります。
特に斬新とか面白いというわけでもないのですが、普通に読むだけの作品よりは楽しめましたね。
<評価>
多少のゲーム性があったのはこの作品までですかね。
その後、普通のノベルゲーになっていき、ゼロ年代後半に入るまでの一時期、かぐやの作品を楽しめなくなってしまいます。
そういう意味では、ゼロ年代前半に楽しめた貴重なかぐや作品でした。
Last Updated on 2025-04-20 by katan