『全裸登校訓練』は2012年にWIN用として、4Hから発売された同人ソフトになります。
全裸登校シリーズ第4弾であり、大きく化けた作品ですね。
<はじめに>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
選択肢は一個もないため、完全に読むだけです。
そのため、デジタルノベルとかって表現の方が相応しいかもしれませんね。
基本CG枚数は14枚。
価格からすれば、相当な量と言えるでしょう。
ストーリーの分量とのバランス的にも、物足りなさはないと思います。
CGが綺麗なのはいつものことで、今作も非常に綺麗。
特に今作は立ち絵での雫の恥らう姿が良かったです。
そもそも、4Hは露出・羞恥系に特化したしたサークルで、これまでにも何本もの露出・羞恥系作品を出しています。
その中に「全裸登校」シリーズがあり、今作はシリーズ4作目になります。
このシリーズはその名の通り、美少女たちが学校の伝統行事の名の下、全裸で登校させられるのです。
1作目の時には、よくぞこんなの思いついたと驚かされたものですが、CGの美しさを除けばインパクトだけのアイデア勝負の作品でもありました。
2作目はヒロインが複数になりボリュームが増したものの、基本的内容が同じこともあって、インパクトは薄れてしまいました。
そのため、2作目終了時には、仮に3作目があっても、もういいかなって思ったんですけどね。
しかし3作目は、国民的アイドルがヒロインということで、アイドル系作品が好きな私には回避不可能でしたw
ここまでの3作は、どれも非常に綺麗なCGで露出羞恥が堪能でき、十分元を取れる内容ではあったのですが、ストーリー面に弱さを持ち、物足りなさも残していました。
その弱点を克服してきたのが、4作目である『全裸登校訓練』だったのです。
<感想>
メインとなるキャラは、主人公の章とヒロインの雫の2人。
いわゆるがり勉キャラの章は、学校で一番の秀才でしたが、雫が転校してきてからは常に2番に甘んじることになります。
章は、最初こそ雫を敵視していたものの、欠席した雫にノートを届けたり、章の酷い勉強方法に業を煮やし雫が教えることになったりと、次第に2人の距離が縮まっていきます。
(余談ですが、ゲーム開始後最初の雫の点数は500点満点中494点。
学生時代の私の最高点と一緒だw 2人はこの後さらに点を上げるのだけれど、私はあと6点を更新することが結局できなかったな・・・
まぁ、大分昔の話ですけどね。)
ライバルから友人へと変わっていったとき、2人は当初の田舎の学校から都会の学校へ編入することになります。
編入した学校は超名門校なのですが、そこには全裸登校週間という、1週間全裸で過ごす奇妙な伝統行事があったのです。
通常は入学時に合宿で慣らしていくのですが、編入した二人は当然体験していませんので、特別トレーニングをすることになります。
章は男だから見るのに慣れる必要がある。
雫は女だから見られるのに慣れなければならないということで、途中から章が雫の指導役に任命されます。
これまでの全裸登校シリーズは、不特定多数の男性に裸を見られるという内容で、設定こそ奇抜なものの、シチュエーション的には他の露出羞恥ものと、あまり違いがありませんでした。
今作も、終盤では裸にさせて外に出歩き、不特定多数の人に見られるのですが、身近なよく知っている男の子に見られる恥ずかしさが、前作までにはない大きな特徴と言えるわけですね。
クールで大人しい雫が恥らう姿だけでも最高なのに、互いに知っている少年少女が相手の前で脱がなければならないということで、その破壊力が更に増しています。
見ていて、何だかこっちまで気恥ずかしくなってきてしまい、思わずにやけてしまいそうです。
露出・羞恥系作品が持つ本来の魅力に、少年少女の仄かな恋愛模様も加わり、他にはない新鮮さも感じることができました。
いや~これは良いですね。
羞恥+純愛の組み合わせは、想像以上に破壊力があります。
意外と手薄なだけに、この分野はもっともっと発展して欲しいかも。
最終的に2人は結ばれるのですが、本番シーンはこの1回だけ。
過去作ですと、裸で町を移動しているときに襲われたりするので、本番も何回かあったんですけどね。
今回もいろんな人にやられちゃうのかと思っていましたが、違いましたね。
本番シーン1回だけということで、もしかしたら抜き目的の人には物足りないかもしれません。
しかし、個人的にはこれで良かったと思います。
少しずつ関係が近付いて行く二人を見ていると、陵辱なんていりませんもん。
あくまでも露出・羞恥と純愛の組み合わせなのです。
<評価>
今作は近付いて行く二人の距離など、ストーリーも楽しめたことで、従来のシリーズから大きな進化を感じた作品でした。
特に羞恥+純愛の組み合わせの良さに目覚めたこともあり、シリーズにありがちなマンネリ感も一切なく、新鮮にプレイできたことも大きいです。
グラフィックもサウンドも良好ですし、満足度は非常に高いですね。
そのため、名作扱いでも全く構わないのですが、価格を考慮すれば範囲内だとは思うものの、プレイ時間はやっぱり少なめですからね。
その点がひっかかったので、一応名作に近い良作としておきます。
4作の中では文句なしにシリーズ最高だと思いますし、露出・羞恥系が好きな人ならまず満足できるでしょう。
特に他人に見られるのは興奮するけれど、他人に陵辱されてしまうのは嫌って人でも安心して楽しめると思います。
良作とはしつつも、主観的にはかなり満足した作品でした。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-11-24 by katan
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