夏ノ終熄

2022

『夏ノ終熄 (ナツノオワリ)』は2022年にWIN用として、CUBEから発売されました。
パッケージの雰囲気は良かったのですけどね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・自然豊かな田舎の夏。たった2人の終末世界
大学卒業後に一度は就職したものの、ブラックすぎる職場だったために一年もたたず体を壊し退職してしまった、主人公『ユウジ』
悩んだ末に空き家になっていた田舎の祖父母の家に移り住むことを決める。
療養中は、田舎暮らしのあれやこれやを動画にし、動画サイトへの投稿をする毎日を過ごしていた。
投稿した動画は運良くバズることができ、ようやく動画の収入で生計を立てられるほどになったころ、世界的な伝染病が発生してしまう。
世界中の人間がバタバタと死んでいく中、幸運にもユウジは感染しなかった。
同じ村に住む人々は1人、また1人と病に倒れ、最後の村人を見送ってからは、「いつか自分も死ぬのだろう」とただ無気力に生きていた。
そんな中、ふらりとやってきた少女『ミオ』と出会い、再び生きる喜びを思い出していく。

<感想>

最近はあまり惹かれるパッケージの作品もないのですが、本作は珍しく、パッケージの雰囲気に惹かれた作品でした。

ただ、実際にプレイしてみると、悪い意味で同人っぽい作品というか、手抜きのように感じてしまう作品でしたね。

まず、ストーリーについて、あらすじは上記のとおりですが、元々ありふれた題材なうえに、このご時世ですので、いかにも今ありそうな設定なんですよね。
登場キャラは主人公とヒロインだけですし、どうしても、もの足りなく感じてしまいます。
また、ボリュームも少ないので、あっという間に終わってしまいます。
これ、EDの数を減らして、その分、本筋となるストーリー部分をもう少し増やして、内容を掘り下げた方が良かったのでは。
消化不良なルートをいくつも用意されても、消化不良なままですからね。

グラフィックは、そもそもCGの枚数が少なすぎます。
本作はミドルプライスの作品ですが、ロープライス並の枚数しかありません。
Hシーンはそれなりにあるのですが、言い換えるならば、その分だけイベントCGが減らされるということでもあります。
また、パッケージの雰囲気こそ良かったので、期待したくもなるのですが、本作のイベントCGをあらためて見直すと、あらすじから期待されるようなCGがあったのか疑問に思います。
原画は『アオナツライン』や『ユキイロサイン』の方なので、期待できると思ったのですが、かなり残念でした。

<評価>

残念ですが、どこをとっても及第点以下としかいえないでしょう。
コストカットをしてお手軽に作られた作品のように感じてしまい、私は全然楽しめませんでした。
そのため、総合でも駄作とします。

ランク:E-(駄作)

駿河屋

Last Updated on 2024-04-20 by katan

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