萌・エ・ロ鬼ィちゃん

2006

『萌・エ・ロ鬼ィちゃん』は2006年にWIN用として、Le.Chocolatから発売されました。

主観的には大好き。
これは良いオッサンホイホイ。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
最初の100年間は、出来るだけ優しくした…。
でも、おごり高ぶった者たちは、この力を利用して争いごとばかり…。
次の200年間は荒ぶり暴れた…。人間は僕を嫌い、遠ざけようとした…。
次の300年間はただ石のように黙って過ごした…。
一部の人間達は僕を神としてあがめた…。そして…。
次の500年は少しだけ人々の話に耳を傾け、時にはその望みをかなえる事も有った。
でも…。誰かのために何かをしても、結局望みがかなった人間は僕を邪魔者扱い…。
だから僕は全てを辞めた。時間を数えるのも…考える事も…。
何時生まれて、何のために生きて…何時になったら死ねるのか?
多分かなり長く生きているけど自分では何もわからない…。
僕に名前は無い…。しかし、人間達は昔から僕のことを「鬼」と、呼んだ…。

<感想>

山奥で一人、隠れて暮らす鬼と言われると、なんだかそれっぽくも聞こえるけれど、その正体は引きこもりでコアなオタクという設定の鬼なわけでして。
部屋の中の様子を窺うだけで親近感のわく人も結構いそうな、非常に濃い主人公だったりします。

その鬼の住む祠に4人の女の子らが押し掛け、住み着いてしまうのですが、この女の子らも一癖も二癖もあるようなキャラばかりでして。
まぁ、まともな女の子が一人もいないのですよ。

そんな癖の強いキャラばかりが集まり、そこで展開されるのはアニメやゲームや漫画や時事ネタなどのパロディー。
そもそも、古い時代からありとあらゆるネタがぶち込まれているので、これを全部理解できる人は一体どれだけいるのだろうかと。

かなり古いネタもあるので、単純にオッサンホイホイという部分もあるのだけれど、結構毒のある風刺の利いたネタもあるんですよね。
だから好き嫌いが分かれる可能性もあるというか、そもそも公式に「勢いでなんでも許せる方向け」とあるように、額面通りに真に受けてカッとくるタイプには合わないのでしょうね。
まぁ、私の友人にもそんな人いたけれど、オタクって変にこだわって主張を曲げない人とか結構いるので、そんな人には無理かもしれません。

でも、パロディーなんて素面じゃ言い難いことを風刺してこそ、意味があると思うんですけどね。
むしろ最近増えている人気の作品のネタを、ただ吐き出しているようなのより、ずっと好感が持てます。
いずれにしろ、古いネタも含むというだけではなく、それらを広く受け入れられるだけの度量も必要ということで、本作については、25禁とかでも良いのではないかと思ってしまいます。

そういや、雑誌とかでは25禁ってあるけれど、ゲームは18禁までなわけでして。
しかも、18禁と言いつつ年齢的に怪しい人も結構プレイしているし、18歳辺りをターゲットにしているからか厨二ゲーも多いんですよね。
ゲーム機のギャルゲー市場とかで厨二ゲーが流行るのなら、それなら全く文句は言いません。
需要があって供給がなされるのなら、それは良いことですから。
でも、18歳以上しかプレイしては駄目という縛りがある中で、厨二ゲーが蔓延するのは異常だよなと思ってしまいます。
もう一段階上げて25禁とか、いっそのこと30禁とか作って、もう少し上の層目当ての作品を作ってくれると良いのですけどね。
とりあえず、お子様ユーザーを一掃し排除した市場もあって良いと思うし。

ちょっと話がずれてしまったけれど、本作はとにかく馬鹿げていて主観的には本当に楽しい作品でした。

<グラフィック>

CGは差分なしで160枚とのこと。

汎用の立ち絵は一枚で、普通にしゃべっている時は動きません。
でも、ここで動きが欲しいという場面では立ち絵やカットインがふんだんに使われ、CG枚数が多いこともあり、全体としては良く動く作品というイメージです。

好みの問題でもあるのだけれど、最近は立ち絵の種類が増えたのは良いのですが、普通の会話の場面でも無駄にパタパタと動き、一体どこの挙動不審者だよと思ってしまいます。
そのくせ、欲しい場面で専用のグラフィックがなかったりするし。
動かない場面は動かなくても良いから、ここぞという場面では絵が用意され、きちんと動くという、メリハリがあった方が個人的には理に適っていると思います。
そのため、上記のような本作の作りは非常に好印象でした。

OHPを見てもらえば分るのですが、絵の雰囲気が今風でないという部分も含めて、とにかく他と違うという印象は抱くと思います。

<評価>

主観だけで判断するならば、非常に楽しい作品でした。
ただ、パロディ作品に対して名作扱いとするのには、他に何か理由もないと難しいこともあり、総合では名作に限りなく近い良作としておきます。

もう一つ難点を言うなら、少しシステム周りは弱かったのかなと。
ただ、私なんかバックログとかなかった時代を長く経験しているので、いまだにバックログを使わなかったりします。
いや、読み返すくらいなら、最初からきちんと読んどけよって思いますし。
本当に皆必要なの?って、いつも思ってしまいますしね。
だから私なんかは本作も気にならなかったのだけれど、中には気になる人もいるでしょうからね。
その辺からも、至れり尽くせりなシステムに慣れきった若いユーザーより、あまり細かいことは気にしない古いユーザー向けでもあるのかもしれません。

絵柄・システム・扱う内容など、良い面も悪い面も全部ひっくるめて、本当に本作を楽しめるのはある程度年齢のいった人なのでしょう。
だからこそ、最近のゲームはちょっと・・・というような人にこそプレイしてもらいたい作品ですね。
Le.Chocolatは本当に一部の人しか興味を示さないような、異端な作品が幾つもあります。
その中でも、主観的には一番好きな作品でしたね。

Last Updated on 2026-02-22 by katan

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