M.E.M.~汚された純潔~

1999

『M.E.M.~汚された純潔~』は1999年にWIN用として、アイルから発売されました。

このゲームは当時、一部でかなり根強い人気をほこっており、特に実用度は最高の作品だって言う人も多かったです。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
同じ内戦の生き残りである友人に、いい仕事があると奴隷調教の話を持ちかけられ、その片棒を担ぐことになってしまう。
友人の陣に与えられた期間は10日間。
この間に主人公は奴隷の素材(女の子)を探し、そして調教する事になる。
初めは戸惑っていた主人公だが、しだいに物のようになっていく女達を見て、内に秘めたダークな感情が露わになっていく。
そして、主人公は愛している女の子に…。

<感想>

本作は調教系の作品になるのですが、実用度最高と言う人がいたように調教の程度が徹底していて、この点に関しては随一と呼べる内容でした。
だから高い評価を得たわけですね。

まぁ調教と言っても方向性はいろいろあるわけで、精神的に追い詰める路線もあれば、肉体的に追い詰める路線もあります。

本作は後者にあたる作品で、数多くのアブノーマルなHと人体改造にも及ぶ過激さが最大の特徴でした。
この方面で当時、このゲームを越える作品はおそらくなかったでしょうし、特定分野を極めたゲームの1つではあったかもしれません。
だから特殊で濃いHシーンでないと物足りないような人には、この作品は非常に価値のある作品だったのです。

ただ、ここはどうしても好みが反映されてしまいそうですよね。
まず単純に、過激な陵辱路線が苦手って人もいるでしょう。
私はその点は平気なのですが、個人的には精神的に追い詰められる方が好みだったりします。
精神的な痛みはこちらにも伝わってきますが、ゲームでは肉体的な痛みはあまり伝えられません。
幾ら人体改造をしても、過激になればなるほど二次絵なら何でもありじゃんって思えてしまい、かえって白けてしまうのです。
本作は塗りも癖があることから、どうしても醒めた目で見てしまうわけですね。

<評価>

ストーリー等他の面も普通であることから、総合的には良作ってところでしょうか。
一番のうりである過激さが伝わりきらなかったことが問題だったわけで、いっそのことこれを実写でやってくれたら、私は名作と判断していたかもしれません。

というわけで、個人的には良作止まりとはなりましたが、こういう肉体への過激な陵辱路線は当時でも珍しかったし、今後は規制の関係でますます減ると思います。
フルプライス級ではもう出ないかもしれません。
そういう意味では古いけど決して代替の利かない作品でもあり、プレイ価値はむしろ年々高まる類の作品でもあるでしょう。
合いそうにない人はプレイする必要はまるでないのですが、この手が好きな人にはぜひプレイしてもらいたい一本だと思いますね。
個人的にはこういう路線は好きというほどでもないのですが、表現の自由やゲームの多様性の確保の観点からも、こういうゲームが認められて然るべきだと思うのです。

ランク:B-(良作)

Last Updated on 2025-01-08 by katan

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