<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
『Skyout』それは最新鋭のVRバトルアクションレース。
‘‘T-BIT’’は学生ながら、向かうところ敵無しの天才ゲーマー。
来る日も来る日もSkyoutにログインしては、賞金を荒稼ぎしていた。
そんなある日、彼は不思議な空間に迷い込む。
誰もその存在を知らない月面サーバー『ルナーワールド』。
そこで出会ったのは、「LUNAR-Q(るなきゅん)」と名乗るAIアバター。
なんでも彼女は月面開発事業のボツマスコットキャラで、ひと目地球を見てみたいと言うが……?
月<バーチャル>と地球<リアル>。
384,400kmを繋ぐラブストーリー。
<感想>
低価格でノベルゲームを楽しむことができるキネティックノベル。
その理念自体は、私は好きですし、応援したいところでしたが、世間ではあまりそうでもないのか、いまいち作品数が増えず、何年も作品が発売されない時期もありました。
それが2020年になって3作品の新作予定が発表され、2021年には本作を含めて2作品が発売されました。
ストーリー重視の作品というのは、その性質上、本来であれば、それほどボリュームも増えないでしょうし、この価格帯で年に数本発売してくれると、こちらとしては嬉しいですね。
さて、本作はレースを扱った作品であり、ゲーム序盤からテンポ良く進んでいきます。
近年のノベルゲームは、物語が動き出すのが遅い作品も多いだけに、序盤から動きのある作品は好感がもてます。
まぁ、本作の場合、レースと言ってもVR内の話ですし、主人公の性格といい設定といい、非常に今風な印象を受けます。
そのため、なろう系とか最近のノベルゲーとかが好きな人ならば、本作にすんなりと入っていけると思います。
他方、あえてVRバトルアクションレースにする必要があったのか等、本作の設定と本作の魅力や描きたかったものとが、いまいちマッチしていないように感じました。
そのため、数年後とかに今の流行り路線を知らない人がプレイすると、いろんなところに違和感を覚えてしまうように思います。
そういう意味では、風化しやすい作品なのかもしれません。
また、私が違和感を覚えたのもそのプロットにあるわけですから、設定や物語の展開にこだわりのあるプレイヤーですと、本作は少し雑な作品に見えてしまうかもしれませんね。
というわけで、細かい部分を気にしだすといろいろ問題はあるのですが、だからと言って楽しめなかったかというと、そうではありません。
上記のとおり、本作は序盤からテンポ良く進みますし、グラフィックに比較的動きが多いこともあり、その勢いのまま一気に最後まで楽しむことができました。
<評価>
名作というには設定等、いろいろと粗が多い印象もありますが、最後まで一気に楽しむことができたことから、総合でも十分良作といえるでしょう。
この水準でこれからも作品を発売し続けてほしいですね。
Last Updated on 2024-08-06 by katan




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