こころナビ

2003

『こころナビ』は2003年にWIN用として、Q-Xから発売されました。

実妹が攻略対象ということで話題になった作品ですね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・今から、ちょっとだけ未来のお話。インターネットの世界はIRIS(Imitated Rounder and Ideal System)という技術によって、ちょっとだけ楽しくなっていました。
ラウンダーという…それぞれが作り出したキャラクターによって、Webの中をゲーム感覚で巡回するのが流行っていたのです。
そんな中…進学校に通う《勇太郎》は、成績の事ばかり競い合うギスギスしたクラスメイトに嫌気が差していました。
友達を作ろうともせず、インターネットに夢中になる勇太郎はいつの日か、友達の大切さを忘れていました…。
そんな勇太郎の元に、一通のメールが届きます。
「恋をしよう!」等と書かれた、いかにも怪しげな文面に添付ファイル。
すぐさま削除…するはずが、ひょんな事からファイルを開いてしまって、さあ大変!
不思議なブラウザ『こころナビ』で、勇太郎はどんな出逢いをするのでしょうか?
どんな風に、恋を感じるのでしょうか?

<感想>

95年頃に、仮想空間を舞台にした作品が結構発売されていました。
私はそういう系統の作品が好きなので、つい無条件で購入してしまうのだけれど、その後はほとんど見かけなくなったわけでして。
そのため、この時期にアダルトゲームを始めた人には、本作は新鮮な設定に見えたかもだけど、上記のような理由で個人的には新鮮さは全く感じなかったわけで、ただ何か久しぶりだなって思って興味を持った作品ですね。

また、本作は実妹が攻略対象になっており、実妹攻略ってだけで気になってしまうものです。
まぁ実妹を攻略できるかに関しては、時期によっても異なるんですよね。
ソフ倫の細かい制約の変遷はもう忘れてしまったのだけれど、本作発売時には近親は不可だったはずです。
もっとも、商業が不可というだけで同人ゲーではこの時期にもありましたし、何だかんだで規制を潜り抜けたりして、それ以前から商業でもたまに近親ものは出てきていましたので、これまたこの時期に始めた人には近親ものは新鮮だったかもだけど、個人的には久しぶりだなという印象の方が強かったわけでして。

したがって、設定面で新しさを感じることは最初からなかったのですが、基本的に好きな要素ばかりですので、それで期待したってわけです。

もっとも、ストーリーは平凡で設定を活かせていないし、システム周りもあまり良くなく、過去の同系統の作品との違いを出せていないかったように思います。
また、結局妹との本番はありませんでしたから、ガッカリでしたし。

ストーリー以外で過去の他作品との違いを見せることができるとするなら、それは音声となるのでしょうが、本作の音声はパートボイスであり、とって付けたようなものです。
また、その少ない音声付きの部分にしても出来が悪くて、いっそのこと音声が無かった方が良いくらいでした。

<評価>

設定や属性面などで自分が過去のゲームで良いなと思った要素が集められ、それでこれはと期待したのに、プラスアルファどころか中身が全然伴っていなかったわけでして。
まぁこの時期の作品によく見られた光景でもあり、本作も同様の不満を持った作品の一つだったということですね。

ランク:E(駄作)

Last Updated on 2025-08-24 by katan

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