『隠恋ぼ ~二人だけのヒミツの時間~』は2014年にWIN用として、マーブルCandysoftから発売されました。
環境音にこだわった炉利ゲーでした。
<概要>
ジャンルはノベル系ADVになります。
内容は炉利特化の抜きゲーですね。
あらすじ・・・きっかけは、1通のメール。
ある夏の日、僕はいつものように自宅でひっそりとイラストを描いていた。
そこへ、久しぶりの仕事依頼に続き1通のメールが届く。
親戚から送られてきたそのメールによると“数日娘を預かって欲しい”―ということらしい。
せっかく舞い込んできた仕事を不意にするわけには…
そんなことを思いながら添付されていた画像を開くと、こちらに微笑む天使のような女の子が…
『こ、これは‥‥』仕事と女の子とを天秤にかける。
が、量りは一瞬に片方に傾いていた。
こうして僕達のとても甘く、ちょっぴり刺激的な“秘密の恋愛ごっこ”が始まった。
<感想>
本作はHシーンのBGMを全て環境音にすることで、Hシーンでの臨場感を高めています。
この辺は好みの問題も関係してしまうのだけれど、Hシーンってムードも大事なんだと自分は考えます。
下手なBGMが加わると、絵やテキストがエロくても、気分が萎えてしまうこともありますから。
そもそもHシーンでのBGMは不要であり、互いの息遣いや周囲の物音さえあれば、それだけで臨場感は増しますし、雰囲気も盛り上がるというもの。
だから個人的には環境音だけで盛り上げるHシーンの作品の方が好みであり、実際にそういう作品は少数ながら他にもあります。
ただ炉利特化ゲーで、こういう部分を強調した作品はなかったように思うし、もしあっても同人になるでしょうから、商業ミドルプライス以上の作品だとオンリーワンのような存在と言え、本作のHシーンは本作ならではの特徴・魅力と言えるのでしょう。
その点は非常に良かったし、3人の異なるタイプの炉利も皆可愛かったです。
もっとも、ストーリーそのものは抜き重視であり、あってないようなものとも言えます。
また、環境音のおかげで他の炉利ゲーよりも雰囲気は増すものの、シチュなどは特殊なものもなかったです。
<評価>
原画とHシーンでのBGMは非常に良かったものの、それ以外は平凡ということもあり、総合では佳作としておきます。
もっとも、私の場合は炉利ゲーだからと特別視はしていないし、他方でこの手のジャンルが好きな人ほど満足できるタイプの作品ですので、炉利ゲーは採点が甘めになるという人ならば、十分に良作以上に感じられるだけの作品だと思いますね。
ランク:C-(佳作)
Last Updated on 2024-10-16 by katan
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