『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』は1990年にファミコン用として、バンダイから発売されました。
ナイトガンダムシリーズというガンダムのパロディ作品をゲーム化した作品でした。
<感想>
ちょっと最近の玩具事情は知らないのですが、昔は「カードダス20」というのがありまして、20円を入れて脇のレバーを回すと、カードが1枚出てきたんですよね。
そのカードダスの種類の1つとして、「SDガンダム外伝 ジークジオン編」というのがあり、本作はそれをTVゲーム化した作品になります。
もう少し補足しますと、「SDガンダム外伝 ジークジオン編」というのは、ナイトガンダムをはじめとしたSDガンダムをアレンジしたキャラを用い、中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台にした作品だったのです。
もとからゲームを念頭に置いたシリーズでしたので、RPGとして作るのに非常に適した素材だったわけですね。
システム的にはオーソドックスなRPGでもあったのですが、バランス等も良く出来ていましたし、普通に楽しめる作品となっていました。
この普通ってのがある意味大事なわけで、この頃のキャラものは非常にハズレも多かっただけに、文句なく普通に楽しめるだけでおぉ~って思ったものでした。
もっとも、ここまでなら丁寧に作られたキャラゲーってことで、思い入れを除けば佳作程度なのかなとも思います。
ただ、もう1つ忘れてはいけないことがありまして、それがゲーム中でもカードダスが楽しめるってことなんですね。
1枚20ゴールドでカードを買って、それでバトルを楽しむこともできますし、当然ながらコレクションとすることもできます。
本作を購入する人のほとんどはカードダス経験者でしょうから、こういう配慮は非常に嬉しかったですね。
友人はナイトガンダムシリーズのカードを集めていたのですが、私は通常のSDガンダムシリーズのみで、ナイトガンダムシリーズにまではあまり手が出せていませんでした。
そういうこともあって、ゲームでは本編そっちのけでカードダスを楽しんだものです。
ちなみに余談なのですが、当時のカードダスは1枚20円で、1箱には200枚入っていましたので、合計4000円でした。
4000円で大人買いってのもありなのでしょうが、無駄な部分にお金は注ぎたくありません。
カードダスをやっていると、レアなプリズムカードはちょうど20枚に1枚の頻度で出てきて、つまり400円ぶっ続けでやれば確実に1枚は出てきたわけです。
プリズムは各段に5枚あり、プリズムを制覇するころには他のカードも全部揃うので、理論上は2000円ぶっ通しでやれば全部揃ったのです。
だから2000円分を10円に換金してくれと店に頼んでいたのですが、嫌がる店も多かったんですよね。
500円分で良いでしょとか、あるいは箱4000円で売るからそっちにしたらとか。
それじゃ意味ないのだけど、理解してもらうのに苦心したものです。
今はどういうのがあるかとか、比率がどうのとかは全然知らないので、あくまで当時の話ですけどね。
総合では良作ってところでしょうか。
ナイトガンダムに興味がなくカードダスにも興味がなければ、普通に楽しめるRPGって感じで佳作ぐらいだと思います。
そこにカードダスの収集&やり込み要素が加わり、ゲームとして良作になったと考えたわけですが、ナイトガンダムへの思い入れがあって、それを加味したら良作以上にもなるというような、そんな作品だったと思いますね。
ランク:B-(良作)

Last Updated on 2025-01-30 by katan
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