彼と二人のスカイライン

1989

『彼と二人のスカイライン』は1989年にPC88用として、TKO SOFTから発売されました。

当時としては非常に珍しい、アイドルプロデュースゲームでしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
もう少し細かく書くと、移動先を選べるタイプの、90年代までに多いタイプのノベルゲーでした。

ストーリーとしては、あちこちで女の子をスカウトし、アイドルとして成長させていくというものになります。

<感想>

アイマスやラブライブのおかげもあり、今ではすっかり二次元のアイドル作品も定着しました。

もっとも、先日少し話題になっていましたが、『μ’s』がアイドル声優の先駆けってのは全く解せませんけどね。
個人的には、アイドル声優っていうと、椎名へきるさんがまっ先に浮かぶかな~
ちょっと偏見かもしれないけれど、どうも個人的にアイドル声優ってのは、ルックスや歌も含めたトータルでの知名度は高いけれど、声優単独としての実績は少ない人って印象があって。
だから林原めぐみさんとかのように、歌がどれだけ売れたとしても、そもそも声優としての実績が凄い人の場合は、あまりアイドル声優ってイメージにならないのですよ。

話が最初から脱線していしまいましたが、アイドル系のゲームは決して多くはないものの、80年代からポツポツと存在はしていまして。
私はそれほど現実のアイドルに惹かれることもなかったのだけれど、なぜだか二次元のアイドル作品は昔から好きで、漫画とかゲームとか、目に入ったものはとりあえず手を出していたように思います。

さて、本作は、80年代後半に同人作品として発売された作品です。
アイドルを題材にした作品は本作以前にもありますから、元祖というわけではありません。
しかし、同人のPCゲーム自体、決して多くはなかったですし、ましてやノベルゲームは更に数が減ります。
その上にアイドルを扱ったゲームですからね。
もうそうれだけで非常に希少だということが分かるでしょう。
同人を抜きにしても、アイドルもののノベルゲーというだけで、他にはなかったのではないでしょうか。

大雑把な内容としては上記のとおりであり、まぁ普通に楽しめる作品ではあるけれど、だからといって特別秀でたものでもなかったのでしょう。

しかし、如何せんこの手の作品自体が非常に珍しいこともあり、またテンポも良かったこともあって、終始楽しく新鮮な気持ちでプレイすることができました。

<評価>

80年代はPCのADVも非常に勢いがありましたが、実際には一般PCゲーは推理系とSF系が非常に多く、ジャンルに偏りがあったのも事実でした。
だからもし上記人気ジャンル以外の作品を求めるならば、アダルトゲームや同人を探した方が良かったと言えるでしょう。

本作は、そのなかの1本として、十分に個性を発揮できた作品だったと思いますね。

ランク:B-(良作)

Last Updated on 2025-05-18 by katan

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