『いたずら ~悪戯~』は1996年にWIN用として、インターハートから発売されました。
windows以降のインターハートの代表作である、「悪戯シリーズ」の1作目になります。
<前置き>
シリーズの大半の作品をプレイしてきたにもかかわらず、そしてこれまでに多くのゲームの感想を書いてきたにもかかわらず、今日まで全く感想を書いていなかった作品があります。
それがこの、「悪戯シリーズ」になります。
「悪戯シリーズ」は第1作目が96年の発売であり、以後は、『わるっ!! ~いたずら~』(1997)、『悪戯 ~常習者達の宴~』(1998)、『悪っ外伝 ~悪夢のラッシュアワー~』(1999)、『悪戯III』(1999)、『悪戯王 ~いたずらキング~』(2001)、『悪戯4 ~俺たちの戦闘車輌~』(2002)、『悪戯0 -ZERO-』(2005)と続き、そして長き沈黙を破り『いたずら ~僕だけの絶対領域~』が2013年に発売されています。
全部で9作品ですか。多いですよね。
『悪戯0 -ZERO-』は未プレイ、『悪戯4 ~俺たちの戦闘車輌~』はちょっと記憶が定かでないのですが、初代悪戯から『悪戯王 ~いたずらキング~』までは全部やったはずです。
『悪戯王』辺りまではほぼ毎年発売されていましたから、私も毎年プレイしていたんですよね。
じゃあ何で感想を書かないかというと、今となっては記憶が混ざってしまっていて書けないからです。
このシリーズは痴漢ゲーであり、90年代後半のお触りタイプの痴漢ゲーといえばインターハート、そしてこの悪戯シリーズになると思います。
他社がまだ出していない中で、96年末から99年末までの3年で5本も出しているのですから、そういう印象にもなりますよね。
こういうジャンルが好きだからプレイしていたのですが、各作品はキャラやシステムの細部は異なるものの、基本的には同じようなゲームでした。
そのため10年も経ってしまうと、再プレイでもしないと記憶が混ざってしまって、何が何やら分からなくなってしまうのですよ。
それでずっと書かないで来たんですよね。
<感想>
でもせっかくなので、覚えている範囲で書いていきましょう。
まず上記のように、本作は痴漢ゲーになります。
乗る電車を選んで、ターゲットとなる女の子を見つけて、痴漢をする。
女の子の体を触って、無事いかせられればOK。
シンプルにその繰り返しです。
痴漢部分はマウスで触る部分を直接クリックするので、一般的にはポイント&クリック式のADVとなるのでしょう。
もっとも、あまりにも痴漢ゲーが特殊に発展していきますので、ここでは「お触りゲー」といった表現が用いられることが多いかと思いますし、それで良いように思います。
どの作品からという細かい部分は忘れましたが、シリーズを重ねる上で少しずつ進化はしていたかもしれません。
しかし、初代悪戯の頃は、ヒロイン間での反応の差も少なかったですし、ゲームとしてはあまり良くできたものではありませんでした。
うっかりこのゲームに手を出してしまい、エロゲーにゲーム性なんて期待するなと思い込んでしまった人も、あの当時は結構いたのではないかと。
まぁ、いきなり同じ月発売の『鬼畜王ランス』とかでデビューするのも、それはそれで不幸なことかもしれませんけどね。
最初に最大のアタリを引いた方が良いのか、そこそこのを引いた方が良いのか、難しいところです。
というわけで、肝心のゲーム部分はいまいちだったのですが、WIN用でゲーム性のある作品はまだ少なかったですしね、その後もノベルが増えだすことでゲーム性に力を入れるブランドは増えませんし、今回は駄目だけど次こそはと毎回期待しては裏切られって人も、結構いたんじゃないかな。
かく言う私も、毎回次こそはと期待して新作を買い続けたタイプですけどね。
<グラフィック・サウンド>
今となっては懐かしさも出てくるけれど、原画自体は当時から微妙だったというか、癖が強かったので、合う合わないが分かれやすかったと思います。
でも、WIN用がまだ少なかったので、画質は良かったです。
少し色使いがくどかったですけどね。
またこの時期としては珍しく、フルボイスでした。
やっぱりフルボイスのエロはインパクトが違うので、初代悪戯の頃は、その辺りも魅力になりえたのかなと思います。
<評価>
当時としても、やっぱりゲーム部分は微妙でしたし、当然ストーリーらしいストーリーなんてありません。
不満も多かったのですが、絵や音のインパクトはそれなりにありましたしね。
加えて画面をクリックするという行為と痴漢は非常に相性が良いし、エロゲでしかできないジャンルでもあります。
他に代替となる物もありませんし、何だかんだで結構楽しんでいたのかなと。
うん、やっぱり好きだったんだろうな~
期待をしては裏切られ続けたものの、いつか化けることを望んでいたものです。
結局きゃんでぃソフトとか別ブランドのヒットで伸びましたが、こういう路線が廃れることに寂しさを感じたものですし。
作品自体の評価としては佳作といった感じですが、それ以上に次こそはと期待したくなる作品・ブランドでした。
語りだすと文句ばかり出てきそうなのに、実は結構好きなんだよなという、不思議な作品でもありましたね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-11-20 by katan
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