『神様のゲーム -監禁された6人の男女-』は2017年にWIN用として、XUSEから発売されました。
これも一つのエロゲの方向性ではあるのでしょうが・・・
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・――全ては神の暇つぶしから始まった――
突然、見知らぬ部屋に閉じ込められた、主人公・桐山一馬と5人の女性達。
混乱する彼らの頭上に、光の珠のようなものが出現する。
だーれがしぬのかーいきるのかー♪
きたないにーんげんがいきのこるー♪
さあさあ♪ みんなでだましあいー♪
かーみさーまーの、げーむがはっじまーるよー♪
珠は歌う。人を喰ったようなふざけた歌を、心底楽しそうに。
声の主は自らを神と名乗った。拒否することは許されない。
一方的にゲームへの参加を要求する神。
当然のごとく拒否する6人。
神様のゲーム――それは、残酷なハーレムを強いるデスゲーム。
ゲームへの参加を余儀なくされた6人にルールが開示される。
その内容は、信じられないような異様な物だった――
<感想>
本作は18禁小説サイト「ノクターンノベルズ」で好評を博した小説を、ノベルゲーム化したものになります。
以前にもそういう作品がありましたが、なろう系小説のゲーム化というのは、今後のエロゲでも十分にあり得る話ではあるのでしょう。
そういう新しい方向性自体は良いと思います。
しかしながら、原作はただで読めますからね。
確かに、本作の設定自体は良く練られているようにも思えますが、もしストーリーだけを求めるのであれば、ただで読める原作を読めば良いのです。
そういう作品に対して、後からフルプライスのお金を取るのであれば、ゲーム性や優れたCGなどの、それ相応の付加価値が必要になってくるはずです。
そして問題は、その付加価値なんですよね。
本作には選択肢がなく、完全な一本道です。
それでいて、きっちり終わるわけではなく、続編前提の未完の作品です。
また、プレイしていて思ったのですが、示されたルール自体は練られてあるものの、ストーリーの展開の幅が少ないことなどもあり、映像化されることで単調さが際立ってしまっています。
なんかエロが多いので、抜きゲーとしてなら良いのでしょうが、いわゆるシナリオゲーとしては、物足りなさが残ります。
また、演出が凝っていないどころか、グラフックレベル自体、やや物足りないです。
全体的に、もう少し何かしらのプラス要素があるかと期待したのですが、非常に残念でした。
<評価>
この追加分だけで、一体どこに費用がかかっているのでしょうか。
ロープライスであれば、まだ一つの方向性として考えられますが、フルプライスでこういう手抜きな作品が増えると、エロゲしかやらないユーザーは満足させられても、それ以外のユーザーを新規に取り込むことなんてできないし、既存のエロゲファンもますます減るだけと思うんですよね。
残念でした。
まぁ、題材的にはエロゲユーザーに好まれそうだとは思います。
ただ、同系統の過去作品より優れているとも思えませんし、そういう点も考慮すると、プレイするならできるだけ早く、比較対象の少ない初心者の頃にやるべきでしょうね。
ランク:E-(駄作)
Last Updated on 2024-08-14 by katan
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