地獄SEEK

1997

『地獄SEEK』は1997年にWIN用として、PILから発売されました。

SEEKシリーズ第2弾。
話題性は抜群だったんですよね。

<概要>

美しくも残酷な絵物語! 限界を超えたバイオレンスエロティックワールド!!
プレイヤーは地獄の獄卒(=鬼)となって、可憐な美少女亡者三人の現世での罪を拷問によって浄化し、転生させることが目的だ。
罪を浄めるためならば、亡者たちを殴ろうが、蹴ろうが、犯そうが、手足をもごうが、目玉をくり抜こうが、殺してしまっても構わない。
これはプレイ(=SM)ではなく「拷問」なのだ。
八つ裂き、餓餌食、断頭台……、美少女ゲームの枠を超えた地獄絵図がモニター上に展開!
その残酷描写は、気の弱い方、心臓の弱い方にはオススメできない至高の逸品だ!!

<感想>

初の「本格SM調教SLG」である『SEEK』が発売されたのは、1995年のことでした。
調教SLGの歴史は、ここから幕を開けたのです。

本作は、そのSEEKシリーズの2作目になります。
後に『SEEK2』(1999)が発売されますので、本作は番外編的な扱いとなるのでしょうが、SEEKの名が付けられた作品としては2番目だったということですね。

1作目は元祖ということもあり、非常に衝撃的でした。
初代SEEKの流れを受け継ぐ作品が出るというだけでも要注目ですが、今度の舞台は地獄で、より過激になると言われると、余計に期待したくなってきます。

また、本作では原画が長岡建蔵さんに変更。
長岡建蔵さんは、今だと『さよならを教えて』なんかが有名ですが、古くは『はっちゃけあやよさん』の原画でもあり、古参のユーザーからも長く愛された原画家でした。
さらにサウンドは、これまた古参になじみの深い、さっぽろももこさんでして。
これだけいろいろ強化されてくると、期待はますます高まります。
特に私は、SEEKの意義とゲーム性は高く評価しているものの、正直なことを言えば、絵は好きでなかったんですよね。
だから原画が変更になったということは、少なくとも私には大きなことだったのです。

というわけで、調教SLG好きなら期待せざるをえない注目作だったのですが、実際のところ、思ったより普通~みたいな・・・

ゲームシステムはSEEKを踏襲しているので新鮮味はないですし、拷問で過激さを増しても、エロさにつながるわけではないですしね。
それと、97年はノベルゲーとかには音声が付いていなかったのだけれど、幸運にも調教SLGでは早くから音声が標準化していました。
96年の段階から音声付きの調教を楽しんでいましたので、音声のない本作はインパクトが弱かったんですよね。
そのため、決して悪い作品ではないものの、思ったより印象に残らない作品となってしまいました。

<評価>

普通に楽しめるけど、いまいち影の薄い作品でもあり、総合では佳作としておきます。

まぁ、ヒロインを拷問しながら普通と感じる時点で、少し感覚がマヒしているかもしれませんけどねw
だからこの手のジャンルに免疫のない人がプレイすれば、結構きつく感じるかもしれません。

凄いって内容の作品ではないですが、普通に楽しめる作品ではありますし、今でも有名な人たちが関わった作品ですからね。
クリエイターらのファンならば、プレイの価値のある作品だと思いますね。

ランク:C(佳作)

地獄SEEK

Last Updated on 2024-12-10 by katan

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