『肉欲デビル催眠』は2013年にWIN用として、TRYSETから発売されました。
キャラ目当てだったのですが、最後は何とも不思議な感じでしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
選択肢の数は非常に少なく、攻略は極めて容易でしょう。
公式ジャンルは「高慢女に催眠を掛けてハァハァするADV」となっており、「高慢女」に「催眠」をかける、またパッケージにもあるように、「ストッキング」にこだわった作品となっています。
<キャラ>
キャラについては、グラフィックに依存する見た目の部分と、テキストに依存する内面の部分があります。
もともとグラフィックに惹かれた作品だったこともあり、グラフィックは満足でした。
もっとも、枚数自体は価格相応ですので、良いというのは、あくまでも私の主観でしかありませんけれど。
テキストも上手くはないかもしれませんが、無駄にストレスの溜まる類ではなく、テンポは良かったので普通には楽しめました。
主人公とヒロインの関係性にどこか昭和っぽい懐かしさを感じたからか、個人的には結構好きなのですよ。
何というか、人にすすめようと思うわけではないけれど、妙に自分には合った感じで満足できたってパターンです。
キャラが気に入ったことにテンポの良さが加わり、何も考えないでプレイした分には結構楽しめたんですよね。
<感想>
ただ、終わった後に冷静に考えると、催眠をかけて好き放題してというストーリー自体はありふれたものです。
低価格でボリュームも相応分しかないこともあり、「催眠」部分にプラスアルファとなる独自性もないですしね。
また「ストッキング」もキーアイテムだったはずなのですが、確かに着脱の変化はあるものの、あまりストーリーには活かされていなかったように思います。
あぁそういえばストッキングにもこだわったんだっけかと、クリアしてから思い出したくらいですからね。
私はキャラ目当てでストッキングにこだわっていなかったので、特に気になることなく楽しめました。
しかし、もし紹介を見てストッキングに注目したのであれば、プレイするとガッカリするように思います。
ストーリーは上記のように大筋ではありふれたものなのですが、問題はラストですね。
主人公に対峙するヒロインが背後に握りしめた「刃物」は、とても印象的でした。
えっ・・・?と、誰しも思うのではないでしょうか。
・・・っていうか、あの後どうなったのw
余韻を持たせて当初から想像にお任せする予定だったのか、それとも納期の関係で無理やり終わらせたのか。
面白くなるの、むしろここからじゃないの?ってところで終了ですから。
何だか自分の中では消化不良なもやもやした感じが残ってしまいます。
<評価>
特化するはずだったメインの要素が薄く、ストーリーも消化不良であることから、これは人にはすすめられないよなということで、
総合では凡作としておきます。
もっとも、あぁこれはボロ糞に叩く人は叩くだろうなと思いつつも、個人的にはわりと楽しめた作品でもあったわけで、決して嫌いではないのですけどね。
っていうか、平成以降しか知らない世代はまず叩くだろうから、スルーした方が賢明。
昭和の漫画とかに馴染みのある人が本作に対しどう反応するのか、珍しく他人の感想が見てみたいと思った作品でした。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-11-08 by katan
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