『いまじねいしょんLOVE』は1998年にWIN用として、U・Me SOFTから発売されました。
ヒロインは風俗嬢ということで、今だとありえない設定かもしれませんね。
<概要>
商品紹介は以下の通り。
都内某所にあるイメクラに勤める主人公は、店長が1000万の金を持ち逃げしたせいで、店の経営者であるヤ○ザな人から無理矢理店長にされてしまう。
しかも、1ヶ月以内に店長の持ち逃げした1000万を稼ぎ出せと言うのだ。
成功すればボーナスが出るが、失敗すれば海の底…。
リスクの高い賭けに出た主人公だが、資金不足のせいで店に残った女の娘は僅かに4人。
果たしてこの4人の女の娘だけで、1000万もの金を稼ぎ出せるのか!?
<ゲームデザイン>
目標は1000万円を稼ぐこと。
そのためにヒロインを開発して店を繁盛させなければなりません。
こういう設定だとSLGっぽく感じるのですが、基本的にはノベル系のADVと捉えて構わないのかなと。
お金を稼ぐことは比較的簡単ですし、むしろヒロインらとのフラグを立てる方が難しかったです。
<感想>
上記のように基本的にはイメクラを舞台にしつつ、30日という期間の中で1000万円を貯めなければなりません。
その一方でヒロインらとの恋愛も進行させますので、特殊な舞台ではあるものの、恋愛ゲーとなるでしょうね。
ヒロインらは当然客の相手をすることになるのですが、Hシーンでそういうシーンはなかったような。
新たな技の開発の練習相手が主人公で、主人公とヒロインのHばかりでしたからね。
まぁその方が一般向けするのかもしれないけれど、ガンガン客を相手にした方がインパクトはあっただろうになと、個人的には思います。
オマケでギャグシナリオがあるのですが、これは面白かったです。
こんな子がいるなら行ってみるかと勘違いしてしまいそうな、可愛い絵柄のキャラでしたね。
加えて音声もありましたので、この時期のオリジナル作品としては優秀でしょう。
<評価>
基本的には小粒な佳作という言葉が相応しい作品だと思います。
どこまで稼げるかで、ちょっとはやり込みも出来るし、可愛いキャラで声つきの抜きゲーなので、わりと良かったように思います。
そう言いつつ中途半端に恋愛中心にしてしまったことで、全体としては特に印象深いというものでもないのかなと。
ただ、今だとこういう設定の恋愛ゲー自体が出ないだろうなと思いますので、その個性は当時だけでなく今も、そして今後も褪せることなく変わらないのではないでしょうか。
他社のゲームで、インポのジジイをたたせるために、その女を主人公が育てるなんてのもありましたが、そういうヒロインがありえた時代の名残と言えるのでしょうね。
ランク:C-(佳作)
Last Updated on 2024-12-29 by katan
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