『仄暗き時の果てより』は2016年にWIN用として、MOONSTONEから発売されました。
グロ絵で吹き出してしまったの、私だけですか?
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・それは、禁断の──夏。
主人公・御城康一は生まれ故郷の島に帰省する。
港で出迎えてくれる妹。両親が営む民宿。そして町の様子。
全ては、以前と変わりないように見えた。だが──島には、【怪物】が出没しているという。
そしてその怪物を討つべく、夜ごと警戒を続ける少女の存在。
真に受けなかった康一だが、ある夜、怪物に襲われ、危ういところを、刀を持った少女・乾駒子に救われる。
康一は確かに見た。闇から現れた怪物を。そして、闇の向こうに広がる世界を。
そこは、人間が決して覗いてはいけない──禁断の領域だった。
<感想>
簡単に言ってしまうと、タイムリープ+ホラー(クトゥルー)の、雰囲気系作品ってところでしょうか。
ストーリー中心の作品ではあるのだけれど、ストーリーについてはあまり語ることがないというか・・・
あんまり深く考えると楽しめなくなるタイプの作品です。
だからまぁ、それっぽい雰囲気で楽しむ作品なのでしょう。
序盤は良いものの、次第に面白さが失われてくる感じであり、実質的なボリュームが少ないこともあって、個人的には、いまいち楽しみきれない感じでした。
もっとも、最近はこういう学園の出て来ない、ストーリー中心の作品って減りましたからね。
学園絡みのシナリオゲーは飽きたって人ならば、楽しめる可能性は高まると思います。
そもそもライターはゼロ年代頭からゲームを出し続けていますし、私は別にファンでもないので楽しめたり楽しめなかったりですが、昔からファンもいましたしね。
昔の作品と今の作品とで別にクオリティが下がったわけでもないので、ゼロ年代前半のいわゆるシナリオゲーが好きな人ならば、それなりに楽しめるように思います。
作品全体としては、特に目新しい部分もなく、ゲームオーバー直行の選択肢も多めという構造もあり、どことなく古臭い作品のような印象を受けました。
それから、本作は通常の画面は平凡なのですが、グロシーンのCGだけ妙に凝っていまして。
他の場面のCGとのギャップが激しく、そのグロシーンだけ露骨に力を入れているのが丸分かりで、初めて見た時、思わず吹き出してしまいましたw
それでいて、ゾンビホラーゲーというわけでもないので、何か力の入れ方を誤っているような気もしてきます。
<評価>
個人的には特に得るものもなく、あえてプレイするまでもなかったかなという意味で、凡作とはしておきます。
もっとも、良くも悪くもいつもの呉作品って感じですからね。
あとはこれが受け入れられるか否かは、今とゼロ年代前半のユーザー層の違いの方が、影響してくるように思いますね。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2024-09-07 by katan