『タイムリープ』は2007年にWIN用として、FrontWingから発売されました。
萌えゲーの発展をまだ信じていたあの頃。
でも結局は、ベンチマークテストが一番楽しかったような・・・
<概要>
その吐息までも再現したい――。
フル3Dによる、アニメーションアドベンチャー。
【あらすじ】
尾道市の市街を挟んで、瀬戸内海に浮かぶ島。
主人公はここで生まれ育った。
小さい頃に両親と別れ、この神社で同じような境遇のみんなと家族同然に過ごしてきた。
そして、今年も夏がやってきた。
いつも以上に楽しく毎日を過ごしていた。
ある朝、境内に一人の少女が倒れていることを発見する。
―――その少女とは。
<感想>
『タイムリープ』が発売されたのは2007年の年末でしたが、それより10年以上前から3Dのアダルトゲームは存在します。
でも、最初は人外にしか見えないような酷い物ばかりだったんですよね。
そこから少しずつ成長してきて、例えば抜きゲーでは、『レイプレイ』(2006)でかなり満足できる内容まで進化しました。
『レイプレイ』は、残念ながら外国で目を付けられてしまい、今では発禁処分になっていますけどね。
そういう対応が迫られるというのは、裏を返せばそれだけ違和感がなくなってきたという、成長の証でもあったのでしょう。
他方でギャルゲーの世界でも、2007年に『アイドルマスター』が発売され、こちらはブームになりましたよね。
プレイはしたことがない人でも、二次元のオタク市場に興味のある人なら、まず名前は知っているでしょうし。
抜きゲーでもギャルゲーでも3Dで可愛いと思えるキャラが出てきて、プレイしても満足できる内容の作品が出てきたと。
そうなると、残るはアダルトゲームにおける、萌えやシナリオ重視の作品の3D化だと誰しも思うわけで、そんな中に出てきたのが本作だったんですよね。
実際、本作は高スペックを要したことから、ベンチマークが必須でしたが、このベンチマークがアイドルをプロデュースするような内容で、歌って踊れるベンチマークとして話題になったわけでして。
これは誰が見ても、アイマスを意識していたのでしょう。
肝心のゲームの方は、まぁこういうのは絵だけが良くても、キャラやシナリオが良くないと楽しめないですからね。
内容に関しては印象の薄い作品だったのかなと。
その点を重視して凡作だと言われても仕方ないのかもしれないけれど、ベンチマークで結構遊べたし、一時期は話題の中心として楽しませてくれたことも確かですし、全体としては時代性も反映して印象深い作品だったように思います。
そのため、個人的には佳作としておきます。
結局、FrontWingは3D路線をやめてしまいましたし、他のブランドも2Dが中心というのは、今現在も変わっていません。
二次元の美少女が好きだから、それはそれで構わないのだけれど、アダルトゲームが大きく進化するかもと期待を持てていたのは、振り返ってみるとこの頃までだったのかなと。
もし本作が内容も伴って大ヒットしていたら、業界はまた違った発展をしていたのかなとも思いますし、何だか逃した魚が大きく見えてきてしまいますね。
ランク:C-(佳作)

Last Updated on 2026-03-22 by katan

