エニグマティス : レーブンウッドの霧

2014

『エニグマティス : レーブンウッドの霧』は2014年にPC用として、Artifex Mundiから発売されました。

オリジナルは2013年発売の『Enigmatis: The Mists of Ravenwood』で、本作は日本語移植版になります。

<概要>

エニグマティスシリーズの2作目であり、キャラは共通するものの、ストーリー自体は独立しています。
前作からプレイした方が思い入れは深くなりますが、本作からのプレイでも問題はありません。

商品紹介・・・
メープル・クリークでの残虐な殺人事件から一年。
捜査官であるキミは、犯人だった牧師の痕跡を追いつつも、なかなか追い詰められないでいた。
やっと手に入れた手がかりを頼りに北カリフォルニアへと向かっていたキミは奇妙な現場に遭遇した。
交通事故の形跡もないのに、道に乗り捨てられたキャンピングカーを見つけたのだ。
車体には巨大で不気味な爪跡がくっきり残されており、中には怯えきった幼い少女が隠れていた。
少女の両親の身に何が起きたのか、手がかりを求めて付近の自然公園内に入ったキミは、身も凍るような光景を目にすることになる・・・
謎の人物の助けを得て本格的な犯罪捜査を進めながら、怪奇な事件の真相を突き止めよう!

<感想>

ビッグフィッシュの分類では、「アイテム探し」(HOG)になります。
もっとも最近のHOGなので、ほとんどADVに近いです。
したがって、ここではHOG系のADVと表現しておきます。

グラフィック、サウンドや演出面に関しては、2013年の同系統の作品の中でも最高クラスと言えると思います。
ゲーム部分に関しても同様であり、特に突出した部分はないものの、全ての面で相対的に年間の最高クラスの出来だなと。
なので、この手のジャンルが好きならば、まず楽しめる作品のように思います。

ストーリーとしては、行方不明になった少女の両親を探しつつ、囚われている謎の人物も助けるべく捜査をすることになります。
ここも、十分に楽しめました。

特徴があるとすれば、ストーリーと絡んだシステム面にありまして。
本作では集めた証拠を元に推理していくことになります。
ゲームシステムとして面白いというものでもないのだけれど、このような構造を採っていることもあって、ストーリーにしっかりと筋が通っているんですよね。
たぶんHOG系の作品をやっていれば分ると思うのですが、突発的で様々なアクシデントやイベントが発生して、その緊急事態に対応していくという作品が多いです。
それはそれで、次は一体何が起こるんだろうという、ワクワク感があって好きではあります。
しかし、そういうゲームが多いこともあり、逆に骨太でストーリー性の高い作品というのは、まだまだ少ないのが現状です。
そのため、相対的に本作の様な存在が目立ってきますし、一つの特徴と言えるのでしょう。

<評価>

海外でも年間を通して非常に高く評価されていましたが、全ての面で年間最上位クラスの作品ですし、穴がないから幅広い層が楽しめるでしょう。
だから完成度であるとか総合力を重視する人ならば、本作を名作と感じると思います。

ただ、私は何かしら明確な特徴を求める傾向がありますので、個人的には良作としておきます。
それとまぁ、後はあれだな~
あくまで個人的な話なのだけれど、私は美少女が好きですからねw
美少女じゃなくても構わないけれど、見て楽しめる要素は欲しいです。
本作の唯一の欠点はキャラが可愛くないことで、当然ながら幼女も可愛くありません。
それで少しガッカリしてしまいましたので、次作では、その点だけは改善してもらいたいものです。

ランク:B(良作)

Last Updated on 2024-10-16 by katan

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