ソレヨリノ前奏詩

2015

『ソレヨリノ前奏詩』は2015年にWIN用として、minoriから発売されました。

ある意味、安定の作品と言えるのでしょうかね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・物心ついた頃から、人の感情が読めてしまう少年、宮坂 終。
特に人の多い場所――たとえば、満員電車では大勢の感情が流れ込んできてしまう。
それは苦痛でしかなかった。
そんなある日、終は同じ車両に乗っている一人の少女を見つける。
「あれ?」 彼女の感情は流れて来ない。
「彼女にだけ意識を集中していれば、他の乗客の感情は流れ込んでこないはず…… 」
しかし、やはり何も感じないままだった。何度もすれ違う不思議な少女。
いつしか、終は彼女だけを見つめ続けるようになっていた。
だが、同じ学校の生徒なのに名前すら知らない。「いったい、彼女は… 」
そして、彼女の心を知りたいと思うようになっていく――
ある夏の日、少女は教室へ向かわず屋上への階段を上がっていった。
「どうしたんだろう?」 終は追いかける。
屋上へ上がると、少女は冷たい目でこちらをみつめていた。
「あの…… 」少女に声を掛けようとしたその時、遮るように言葉が発せられた。
「私の心には壁があるの。あなたには越えられない」と――少女は、終の能力に気づいていたのだ。
感情を読める少年と、心に壁を持つ少女。ふたりの、ひと夏の思い出は、ここから始まった――。

<感想>

うん、あれだね、甘い物としょっぱい物を交互に食べると、より一層うめぇみたいな感じで、シナリオは良いけど見た目がショボイ同人ゲーとかやった後だと、minoriの作品は本当に映えてきますね~
このブランドはストーリーやエロが弱いけれど、グラフィックを含め演出はずば抜けていましたから。

とはいうものの、やっていることの大枠は変わらないとしても、少し前の頃と今とでは風向きも少し変わってくるのでしょう。

まずストーリーですが、絵や音の効果もあって、とても綺麗な世界観で雰囲気に酔えますので、そのまま上手く騙され続けられれば結構楽しめるのかなと。
逆に重箱の隅が気になるような細かい人だと、いろいろ粗が気になって楽しめないでしょう。
まぁ細けぇこと気にすんなよと、何も考えずにプレイできれば良かったのでしょうが、全体的にはいつも通りというか、可もなく不可もないような感じでした。

それでも、昔は抜群の演出のおかげで楽しめたし、名作扱いした作品もあります。
しかし、その頃から大きく進化していないので、もはや大きな驚きはありません。
それとね、さっきから一応演出は良いと言っていますが、本当にそう言えるのかなと思うわけでして。
まぁ良く動きますし、目パチ口パクなど細かい部分も手を抜かず、並のエロゲよりは良いのでしょう。
だから基本的な技術力は高いと思います。
しかしながら、その演出がアニメや映画的なものであり、そのために動きの乏しいアニメであるとか、アニメの劣化版のようにも見えてしまうのですよ。
アニメや映画の演出方法とゲームの演出方法は異なりうるものであり、ゲームならではの演出方法を駆使した作品もあるわけです。
昔はminoriの作品に対しても演出が良いとして褒めていたけれど、もう時代は変わっているのですよと、ゲームらしい演出の作品が幾つか登場しつつある中では、もはやminoriの手法は長所足りえなくなってしまったのだと、そんな風に思ってしまうのですよ。
厳しい言い方をするならば、技術力はあるにしても、センスがないのでしょう。
だから劣化的な模倣から逸脱できないと。
Hシーンにしても、minoriにしては今回は頑張ったけれど、今はAEでエロエロにアニメーションする作品もありますし、それらに勝るとは言えないですしね。

また、システム周りの進化のなさも相変わらずで、プレイヤーの好きなように楽しませるというのではなく、俺の作ったものをじっくり読めという感じがして、一昔前のリビドー作品のような窮屈さも感じてくるようになりました。
この点も、少し印象が良くないです。

<評価>

まぁ実際問題、この水準の作品が他にどれだけあるのかということで、それなりには楽しめるのも確かなのでしょう。

ただ、かつては絶対的長所だったところも、時代と共にそうでなくなっていくのだということなのでしょうね。
そのため、総合では佳作とします。

ランク:C-(佳作)


ソレヨリノ前奏詩
ソレヨリノ前奏詩[豪華版]

Last Updated on 2024-09-26 by katan

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