『ハピメア』は2013年にWIN用として、Purple softwareから発売されました。
環境周りは良かったですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・―明晰夢―
夢の中で「これは夢だ」と気づいてしまう夢の事。
内藤透はある事故を境に、夢の全てを明晰夢として見るようになってしまった。
本来睡眠はゆっくり休む為の物。しかし彼は寝ても覚めても休めなくなってしまう。
彼が休めるのは疲れ果てて倒れた時だけ。
そんな彼を支える幼なじみの咲は透の事を「兄さん」と呼び、科学部の先輩の弥生は不器用な透の生き方を面白がり、駅前で歌う景子は透の事を変な先輩だと言う。
そして透は今日も夢を見る。けれどそれは今までの夢とは違う物だった。
「舞亜……? どうして、お前が夢に……?」
明晰夢を見るようになってから、1度だって夢に出て来なかった女の子。
舞亜が再び彼の前に現れた。それは透にとって最悪の悪夢のカタチ。
けれど現れたのは舞亜だけではない。「悪い夢は、ここで終わらせないとね」
そう言って夢の中で透を助けたのは有栖と名乗る女の子だった。
夢の中を渡り歩いて、透の夢にやってきたという有栖。
― この出会いは何の始まりなのか。悩む透に答えは見つからない。
そんな彼の耳元で舞亜が囁く。「これは甘くて幸せな悪い夢のお話」
<感想>
同人ゲーとかやった後に本作をプレイすると有難味が増すのだけれど、システム周りの充実度は2013年の男性向けエロゲの中でもトップクラスでしょう。
この点は、非常に良かったです。
また、さすがにPurple softwareって感じで、演出面も良好でしたね。
それからテキスト欄が画面下部に固定ではなく、キャラの近くに表示されるのは良かったです。
そのため、プレイ開始当初は面白いなって思えたんですけどね。
シナリオが弱いというか、特に日常描写が飽きてくるわけでして。
本作はボリュームも結構多い方なので、もっと大胆に削っても文句は出なかったと思うんだけどな~
せっかく面白そうな題材なんだから、下手に水増しするよりも簡潔にまとめた方が、多くのユーザーが満足できたと思うのですが。
少なくとも自分は、ごっそり中間を削ってくれた方が楽しめたでしょう。
あと原画は、最初は可愛いと思えたのだけれど、どうも立ち絵のキャラの首が気になりだしまして。
首の上にちょこんと頭をのっけているようで、少し雑な印象を受けました。
<評価>
システム周りやレイアウトなどは非常に良かったので、その点を評価して佳作でも良いのですけどね。どうも途中のだるさの方が印象深かったので、総合では凡作としておきます。
ちょっと推敲しただけで格段に面白くなりそうなだけに、勿体ない作品でしたね。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-11-08 by katan