はっちゃけあやよさん

1989

『はっちゃけあやよさん」は1989年にPC88用として、ハードから発売されました。

知名度は凄く高い、ある意味伝説の作品ですね。

<感想>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
本作は、選択するコマンドも何もなく、ただひたすらキーを押すだけです。
言うなれば今のノベルゲーと同じなのですが、最大の違いはボリュームでした。
1プレイ5分もかかりません。
3分で終わる、カップラーメンを待つ間に終わるともいわれ、本当にあっという間に終わりました。

一応1箇所だけ分岐があって、水鉄砲編と手錠編の2通り楽しめます。
でも、それを加えてもフルコンプに10分もかかりません。
定価が3800円と他のソフトの半額程度で済みましたが、それでもコストパフォーマンスは悪かったですね。

中身については、如何せんボリュームがないですからね。
あやよさん(17歳)がガキにパンツをめくられて、その後店に来た客に犯されて終わりです。
本当にそれだけです。

とはいえ、その中身のなさ、その駄目っぷりがかえって評判を呼んで、98時代では知らぬ者はいないくらいの有名作でもあったわけですから、中々侮れないものです。

もっとも、決して駄目なところだけではありません。
あやよさんののんびりした感じは、何か愛着が沸くんですよ。
それと、CGは抜群に良く出来ていました。
キャラが可愛いだけでなく、Hシーンで部分アニメっぽくちょっと動いてましたし。
時代が時代なだけに、局部に修正もかかってないですしね。
絵と実用性の面に限るならば、この年の中では最上位クラスでしょう。

何の個性もないゲームもたくさんある中で、本作は致命的な欠点がありつつも、同時に明確な長所も兼ね備えた作品と言えるでしょう。
だからこそ、クソゲーだの何だの言われつつも、長く愛され続けたんでしょうね。

<評価>

作品の完成度だけなら、凡作どころか駄作といわれても仕方のない作品かもしれません。
もっとも、上記のとおり絵が綺麗だったのと、ネタとして楽しめたことから、元が取れるほどには楽しめたんですよね。
そのため、甘いかもしれませんが、佳作ということにしておきます。

ランク:C-(佳作)

Win95/98 CDソフト はっちゃけあやよさん123ForWINDOWS

Last Updated on 2025-05-06 by katan

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