『芦ヶ原伸之のパズルトピア』は1990年にPC98用として、システムソフトから発売されました。
キャストパズルやレイトン教授でも有名な、パズル作家の芦ヶ原さんが制作・監修した作品でした。
<感想>
ここ数年は、いろいろと誰々の作品であるとか、人の名前も気にするようになってきたのですが、昔の私は結構その辺は大雑把だったわけでして。
そのため、後になってあぁ~あれもこの人なのかとか、そういうのがぽろぽろ出てくるんです。
芦ヶ原伸之さんというのは日本を代表するパズル作家で、自らパズルを作り出すだけでなく、世界の優れたパズルも日本に紹介し、パズル界に多大な影響を与えた方です。
ここを訪れる人はパズルと縁のない人も多いでしょうし、あまりパズルに興味がない人は名前を存じないかもしれません。
でも、数年前から本屋に行くと知恵の輪が置いてあることが増えたので、その知恵の輪をやったとか、あるいはやってる人を見かけたって人は結構いるのではないでしょうか。
その知恵の輪は、大抵がキャストパズルと言われるもので、イギリスのかつての名作を復刻させたものなんですね。
そして、その監修を芦ヶ原さんがやっていたわけで、他にも自身の新作も発売していたりしました。
私もキャストパズルは何個か持っているのですが、難易度が普通のものなら解けるのですが、最難関のは難しいですね。
いまだに解けないのすらありますし。
でも、難しいだけでなく何度も挑戦したくなる面白さも有していて、本当に良くできているなと感心させられます。
他にもいろんなパズルや書籍を出していますので、知らない間に接したことのある人も多いのではないでしょうか。
さて、ずっと脇道にそれたまんまなのですが、パズルトピアはそんな芦ヶ原伸之さんが創作・監修した、珠玉のパズルゲーム集です。
全部で20種類のゲームが収録されていて、それぞれ「花畑からの脱出」「魔物退治 」「カエルのジャンプ 」「風船売り 」「迷路」「カップパズル」「フォアスクエアー」「Lパズル」「ザ・ロープ」「タンク」「転車台パズル」「プラザマップ」「ダビデの星」「チェッカーボード」「平面ルービック」「カラートライアングル」「ザ・太陽」「イカリパズル」「ニュー14-15パズル」「エイトクイーンズ 」となります。
気軽に30分程度で終わるものから、余程の人でないとクリアできないような超難問まで、内容的にも難易度的にもバラエティに富んでおり、それが遊園地配置された形でならんでいるわけでして。
もう、ある意味パズルの芸術みたいな光景になっています。
本作が出る少し前辺りから、パズル系の時代はテトリスなんかの落ち物系全盛になっていきます。
したがって、発売の時期的には時代の流れに反した形になってしまいましたが、私のようにじっくり考えたいって人もいるでしょうし、そういう人には最高のゲーム集でしたね。
<評価>
パズルトピアのようなパズル特化のゲームは評価しにくいし、私の基準では点が伸びにくい面もあるのですが、それでも名作と言って良いでしょう。
逆に、その後のパズルゲームに対しては、パズルトピアを超えなければ名作足りえないという、厳しいハードルが出来上がってしまったのですけれど。。。
そういや、ここ数年流行っているレイトン教授シリーズにも、芦ヶ原さんの作ったパズルが幾つも収録されているとのこと。
2004年に亡くなられたので、もう新作パズルは遊べないですが、長きに渡り様々な形でパズル界を支え、本当に凄い方でしたね。
ランク:A-(名作)
Last Updated on 2025-01-30 by katan
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