『ARK OF TIME ~刻の箱船~』は1997年にWIN用として、光栄から発売されました。
一時期、光栄もADVに力を入れていたんですよね。
<概要>
信長の野望が30周年だそうで。
半分くらいしかプレイしていないので最近のは知りませんが、最新作ってどうなんでしょうね。
今はテクモとくっついてコーエーテクモになっていますが、元々の光栄はSLGに強いブランドでした。
コーエーになって無双シリーズがヒットしてからは、アクション系のイメージを抱く人も増えたでしょうね。
ただ、いずれにしろ、ゲーム機で光栄の作品を楽しんでいた人には、あまりADVというイメージはないのかもしれません。
しかしwindows95の出始めた頃には、実はPCで結構ADVにも挑戦していました。
本作はその中の1本になのですが、正確にはイタリアの会社が開発をして、光栄は販売だけみたいですね。
<感想>
ADVの原点は、やっぱり冒険モノなのでしょう。
私は推理ゲーでADVが好きになったので、ADVの王道と言われると推理ゲームを連想してしまいます。
しかし、世界水準で歴史的に捉えるならば、原点はファンタジーであり冒険なのだと思います。
物語上の流行り廃りはあるので、時期によっては数が減ったりもしますが、windowsという新しい武器を手に入れることで、ADVは原点回帰を図ったのでしょうか。
というのも、まず本作の大雑把なストーリーとしては、行方不明になった考古学者を探して世界中の遺跡を巡るというものになります。
典型的な冒険モノですね。
これはこれでワクワクして良いとも思えるのですが、問題はこの頃に各社から似たような設定や雰囲気のADVが発売され、プレイヤーは同じようなところばかり行く羽目になったということです。
まぁここは考え方の問題でもあるのですけどね。
恋愛ゲーばかりとか、泣きゲーばかりとか、同じような作品が続いても好きならどれも満足って人も多いですし。
もちろん、私も好きなジャンルだからプレイするので、同じような作品でもそれなりに楽しめるんですけどね。
でも、こんなのはなかった的な感動や新鮮さを得られないこともまた、確かなのでしょう。
ましてやノベルゲーなら豊富なテキストにより細部の違いを出せますが、本作のようなインタラクティブムービー系の作品の場合、あまり濃厚なテキストはなく、世界観や謎解きで差別化が求められます。
その世界観が他と被ったのでは、やっぱり楽しみにも限界が生じます。
また、グラフィックもこれはこれで綺麗なのですが、緻密に描かれた他社の作品の方が好みだったかな。
まぁ単に私の好みの問題かもしれませんけれど。
<ゲームデザイン>
じゃあ、謎解きの方はどうなのか。
ゲームジャンルはインタラクティブムービーとなるのかな。
でもちょっとこれでは曖昧な表現になってしまうので、伝統的な区分で説明しますと、ポイント&クリック式のADVとなります。
windows95登場近辺には、似たような冒険物が多数登場したのですが、時代はMYST系ADVの全盛ということもあり、そのほとんどがMYST系のADVでした。
MYST系ADVはプレイヤー視点で進行する傾向が強いのですが、ゲームとして見た場合、クリックできるポイントが少ないものの、その代わりに難しい謎解き(パズル)が用意されています。
本作はインベントリーを用いたポイント&クリック式ですので、MYST系のような難しい謎解きはなく、その点で物足りなさが生じてしまいます。
もちろん、MYST系がP&C式より優れているというのではなく、P&C式にも利点は存在します。
それが多彩なクリックポイントや反応なわけですね。
ADVと言えども楽しみ方は細かいジャンルにより異なるわけで、優れたMYST系と優れたP&C式で優劣は存在しないのです。
だから本作がP&C式として優れていれば問題なかったのですが、どうにもMYST系とP&C式の悪い部分だけを継承したようで、ぶっちゃけ面白みに欠けているんですよね。
<評価>
総じて、決して悪い作品ではないのです。
これしかやらないのであれば、十分に満足できるのでしょう。
ただ、似たような作品が次々に発売されていて、その他社作品の方に魅力的な要素が詰まっていたりしたことから、相対的に沈んでしまい、結果として普通と感じてしまう作品だったのです。
まぁ当時はADVが豊富だったものの、今は少ないですからね。
同じ内容でも、逆に今新作でプレイしたら、簡単に良作って言ってしまいそうですし。
またこういうのが出てくれると嬉しいのですけどね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-12-10 by katan



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