ファーランドサーガ

1996

『ファーランドサーガ』は1996年にWIN用として、TGLから発売されました。

WIN用として新しく始まったファーランドシリーズでしたね。

<感想>

1996年というのは、見方によっては境界線ともいえる年でして。
というのも、97年にFF7が発売されてからは、家庭用RPGは3D路線へ向かっていきます。
一方でPCゲーはいわゆる次世代機に押され、年々勢いが衰えていきます。
PCゲーお得意のドット絵による細やかな動き。
それが十分に堪能できたのは、おそらく96年くらいまでなのかなとも思ったりもします。

前年の95年まではPC98が主流で、色は16色でした。
それがWIN95の登場により、256色になり解像度もUPしました。
『ファーランドサーガ』はWIN専用ということで、グラフィックが一気に綺麗になった作品でしたね。

私は3Dのゲームも好きだけれど、ドット絵のキャラの細やかな動きも凄く好きなんですよ。
そして、FSのドット絵のキャラたちは非常によく出来てました。

でも、それだけではありません。
山本和枝さんの描くキャラはどれも可愛く、一枚絵も凄く綺麗でした。
部分的にアニメーションもあり、キャラが可愛いので、画面を見てるだけで楽しかったものです。
WINDOWSって凄いな~って思った作品でしたね。

ゲームジャンルは、いわゆるSRPGになります。
ゲームシステムについては、特に優れているというわけでもないけれど、十分及第点でした。
ストーリーも同様に十分楽しめました。
これといった欠点もなく、そこにグラフィックという強力な武器があったって感じでしょうか。

この年はSRPGの良作も多かったです。
『FE 聖戦の系譜』『テラ・ファンタスティカ』『ツァイ・メタ女』等・・・
どこに比重を置くかで名作足りうるかも異なってくるでしょう。

聖戦は完成度は随一だけどマンネリ感&前作よりメンドイだけ感が強く、メタ女も笑える度は抜群だけど前作との大きな違いはない。
個性ならファンタスティカだけど、欠点も多い。

そんな中で私は、あえて『ファーランドサーガ』を名作として選びました。
理由は既に書いてますけどね、際立った欠点がない上でグラフィックという魅力があり、それがWIN時代の幕開けという期待感も持たせてくれたからです。

時が経った今では、たまにだけどドット絵が懐かしくなるときがあり、そういう時には何故かこのゲームが思い出されるんですよね。

今やってどれだけ面白さが伝わるかは分かりませんが、あの時代を象徴するゲームの一本だったのではないかと思うのです。

余談ですが、本作の最後は、塔内での戦いになります。
私のヘボPCと相性がイマイチでね、何と雑魚の姿だけ映らなかったんですorz
何だ、ボスを倒すだけのボーナスステージかと思い、何も考えず突っ込んだら何もないはずの空間から一斉攻撃をくらいました。
気分はもう、『ロードス島戦記』のダークエルフ退治です。
何せ、見えない敵を相手に戦うわけですからね。
あれは、本当に苦労したなぁ~
S・RPGで一番苦労したかもしれませんw
ヘタレた今なら絶対無理でしょう。
まぁ、こんな経験は私だけでしょうけどね。
それはそれで、今となっては良い思い出です。

ランク:A-(名作)


 Win95/98 CDソフトファーランドサーガ

Last Updated on 2024-11-18 by katan

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