『Dragon Age: Origins』は、オリジナル版が2009年に発売され、2011年に日本語版が発売されました。
ストーリーも楽しめる洋ゲーのRPGとして、評判になった作品でしたね。
<概要>
セダスと呼ばれる世界は、およそ400年に一度、竜形の怪物アーチデーモンによって率いられた
魔族ダークスポーンの軍勢に攻撃され、ブライト(破滅)の憂き目に合う。
これまでに4度のブライトがあったが、そのたびにグレイ・ウォーデンと呼ばれる英雄らによって撃退されてきた。
本作の舞台は、竜の時代の30年、フェレルデンと呼ばれる小国である。
前回のブライトから数百年がたち、人々はブライトを忘れかけていた。
しかし、グレイ・ウォーデンの一人ダンカンはアーチデーモン降臨の徴候を嗅ぎとり、戦力強化のために、主人公を新しいウォーデンとして迎え入れる。
さらに、ダンカンは、若く勇猛な王であるケイランと名将で英雄のロゲインを味方につけ、古都オスタガーにてダークスポーンの軍勢と対峙。
全てはうまくいくかのように見えた。
だが、突如ロゲインが裏切り、また予想以上のダークスポーンの手数に、王の軍勢は苦戦。ケイランとダンカンは戦死し、軍勢は壊滅してしまう。
唯一生き残ったフェレルデンのグレイ・ウォーデンは、主人公とアリスターのたった二人だけ。
彼ら二人は、アーチデーモンとロゲインに対抗するため、絶望的な状況のなか、仲間と同盟軍を探す旅に出ることになる。
<ゲームデザイン>
ゲームジャンルはRPGになります。
戦闘はリアルタイムで行われるのですが、要所要所で時間を止めることができますし、指示を出しながら進められます。
全体的に戦術性が重視されるシステムになっていることから、アクションが苦手な人でも楽しめる内容になっています。
<感想>
RPGに何を求めるのかは人によってことなるのでしょうが、本作は典型的な洋ゲーのRPGとは少し雰囲気が異なるので、合う合わないが分かれやすく、ツボにはまった人には素晴らしい作品になるように思います。
まずグラフィックについて、最近は洋ゲーの方がグラフィックが良かったりします。
実際、本作も決して悪くはないのですが、日本語化されたのがオリジナルの2年後ということもあり、プレイをしていての驚きとかはないといえます。
それまでの洋ゲーRPGは、自由度が高い反面、ストーリー性が希薄なものが多く、洋ゲーRPGが苦手な人は、その辺が合わないことも多いと思います。
本作は、そうした典型的な洋ゲーの反対の作品であり、ストーリーにかなり力が入れられています。
本作はある意味、その重厚なストーリーを楽しむ作品と言えるでしょう。
もっとも、良くも悪くも洋ゲーということで、いわゆるJRPGのような分かりやすい派手な演出がなく、いまいち盛り上がりに欠けるように感じてしまいます。
ストーリー重視ということで、JRPGのような作品を想像して、JRPGが大好きな人がプレイすると、何かこれちょっと違うなという印象を抱いてしまうかもしれません。
他方で、洋ゲーのノリは大好きなんだけれど、もう少しだけストーリー性がまともならなと考えている人とかだと、本作は待望の作品と言えるのではないでしょうか。
個人的には、ストーリーが重厚なのはわかったけれど、他の要素と相まって、いまいちハマりにくい印象を受けました。
戦闘については、上記のとおりのシステムになっています。
コマンド式とアクションRPGの中間的なシステムであり、人によっては理想的に感じることもあるでしょう。
他方で、コマンド式が好きな人からは、落ち着いてプレイできないと感じるかもしれませんし、反対に、アクションRPGが大好きな人からは、アクション性がものたりないとの印象を抱かれるでしょう。
本作の戦闘システム自体は、良く出来ているとは思いますが、どうしても好みで印象が分かれやすいと言えるでしょう。
個人的には、本作の目指している意図は十分分かるし、一定の評価はされて然るべきとは思うものの、いまいち面白さに直結していないように感じました。
本作は自由度もうりになっていますが、いわゆるオープンワールド系の作品に見られるような、何でも好き放題に動ける的な作品ではありません。
もっとも、本作には選択肢が多く登場し、プレイヤーは何度も選択を迫られます。
つまり、ゲーム内で何かイベントが発生し、それに対してプレイヤーがどう対応するかを決めることができるという、そういう意味で自由度が高いといえます。
JRPGのような、用意された展開にただ流されるのではなく、物語の中で自分の意思を反映させたいと思う人、本来の意味でのRPGというか、作品内のキャラとして、その役割を演じ切りたいという人には、本作は非常に向いているといえるでしょう。
他方で、オープンワールド系のような楽しさを求めていたり、他のRPGでもストーリー部分はとばしがちな人とかですと、度重なる選択肢の連続に辟易してしまうかもしれませんし、テンポが悪く感じてしまうように思います。
<評価>
上記のとおり、本作は典型的な洋ゲーとも、典型的なJRPGとも異なる系統の作品といえます。
昔の作品でいうならば、『ジルオール』とかの系統ですね。
本作は中間的な構造の作品であることから、帯に短したすきに長しというか、良く出来ているはずなのに、どこか地味に見えてしまい、何かに特化したRPGに比べると、インパクトが弱いといえます。
そうした観点から、個人的には良作にとどめておきます。
他方で、既存のRPGは両極端すぎるんだよなと、もっと折衷的なバランスのとれた作品があれば良いのにと思う人には、本作は理想的な作品に見える可能性も十分にあるでしょう。
そのように考える人で、未プレイの人がいれば、一見の価値はあると思いますので、ぜひプレイしてもらいたいものです。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-12-22 by katan


