『カスタムメイト』は1993年にPC98用として、カクテルソフトから発売されました。
今でも少数ながら見かけることのできる、自分でヒロインを作り出す系統のゲーム。
その元祖たるゲームでした。
<概要>
ゲームジャンル:コマンド選択式ADV
異性の好みなんてものは人それぞれなわけで、理想像も皆異なってきます。
運良く理想に近い女性がゲームに出てきたら最高ですが、なかなか上手くはいかないものです。
じゃあ、上手くいかないのなら、自分で作ってしまえば良い。
たぶん、多くの人が1度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。
本作は、まさにそういった理念から生まれた作品でした。
<感想>
ゲーム自体はいたって単純です。
システムはコマンド選択式のADVであり、内容は女の子を口説いて脱がしてHするだけですから。
これだけなら何ら他と変わりません。
本作が他のゲームと違うのは、その女の子を自分で作ることが出来る点にあったのです。
作ると言っても一から作り上げるのではなく、5つのアンケートに答えるだけなんですけどね。
具体的には、年齢・性格・胸の大きさ・尻の大きさ・髪の長さを、3択の中から選んでいくのです。
アダルトゲームにおいて、こういう試みはそれまでになかったですからね。
これはこれで結構楽しんだものです。
本来ならこういう意欲的な作品は高く評価したいところです。
ただ、なかなかそうもいかないんですよね。
ストーリー等の他の要素がアッサリしていることから、本作の評価は如何に自分の望んだ女性を作れるかにかかっているでしょう。
この部分が優れていれば、それで十分名作足りえたかと思います。
しかし実際には、限られたパターンしか作れませんでした。
それと、理想像の一番大事な部分である顔がね、本作はかなりアクの強いものだったのですよ。
ストーリー重視のADVなら別に構いませんが、こういう作品こそ万人受けするキャラデザを用意すべきだったでしょうに・・・
よりによって何で本作でこんなアクの強い原画にしたんだか、全くもって理解できません。
<評価>
結局、普通のゲームより好きなキャラを作れないのであれば、このゲームの価値は損なわれてしまいます。
発想は良く、独自性だけなら名作級なのですが、完成度にやや難があるということで、総合では良作とします。
とはいえ、アクの強い人を選ぶキャラデザであることは間違いないとしても、この絵が好きだったという人も時々見かけますからね。
本作の絵が好きな人ならば、当然ながら本作に対する印象は更に良くなったでしょうね。
ラン:B-(良作)
Last Updated on 2024-09-13 by katan
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