『Cage ~囚われの記録~』は、2002年にWIN用として、メイビーソフトから発売されました。
望月望さんの原画はとても良く、この時期のメイビーソフトらしい作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・時は近未来。
民間が運営する女性専用の囚人収容施設の
監査官として働くことになった茅野サリウ。
そこでの主な仕事は、囚人の更生を促すべく、コミュニケーションを行なうことだった。
サリウは、日々の仕事に忙殺されながらも、オフェンサーらと心を通わせていくが、それが過去の火災事故で失った記憶と気力を補ってくれていた。
しかし、施設の地下施設で行なわれている、まるで何かの実験でもあるかのような凌辱行為を目撃したばかりにサリウを悲劇へと巻き込んでいく…。
<感想>
メイビーソフトは、1993年から活動していたブランドで、PC98時代からのブランドになります。
わりと好きなブランドではありましたが、実は時期により方向性が大きく異なっていました。
ゼロ年代前半は、グラフィック、すなわち原画と塗りが凄く良くて、雰囲気は抜群な作品ばかりなのですが、テキストがそれに伴っていないようでして。
面白そうなのに、いざプレイしてみると、いまいち楽しみ切れないような、そんな作品が多かったように思います。
本作は2002年の発売になります。
原画の望月望さんの絵はとても良かったですし、塗りも良かったので、グラフィックは本当に良かったです。
本作もまた、この時期の作品らしく、雰囲気は抜群です。
ただ、やはりストーリーがいまいち楽しみ切れなかったように思います。
何なんでしょうね。
やっぱりテキストに問題があったのかなぁ。
しかも本作の場合、後味が悪い鬱ゲーに分類される作品ですので、楽しくないけど胸糞悪い感じだけはあるということで、人によっては全然楽しめないのかもしれません。
なお、本作は陵辱ゲーでもあり、結構きつい内容でしたので、個人的にはそれなりに楽しめたように思います。
なんていうか、他人にはすすめにくいので、文章にすると辛口になりがちなのですが、良くも悪くもB級映画みたいな感じで、個人的にはそのチープさが好きだったりもします。
<評価>
個人的にはわりと好きな作品でもありましたが、グラフィック以外は物足りなさもあることから、総合では佳作としておきます。
本作は、細かい部分にこだわる人とか、ハッピーエンドが好きな人とかだと楽しめないと思います。
他方で、雰囲気は良い作品ですので、後味の悪い、ストーリーもある陵辱ゲーが好きな人なら、最近はそういう作品も非常に減っていることもあり、お気に入りの作品になる可能性がありますので、一度検討してみる価値はあると思いますね。
Last Updated on 2025-04-29 by katan
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