『仁義なき乙女』は2007年にWIN用として、美蕾から発売されました。
コメディ&シリアス、SD絵も使用し、楽しい作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・主人公・小泉 沙紀は、小さな頃から事故に巻き込まれやすい点以外は、平凡な家庭で育ち、ごく普通の学園生活を送っている女の子。
そんな彼女の前に、ある日突然、関東一の暴力団「虎桜組」の若頭・那由多 龍が現れる。
彼は、急死した先代組長の跡取り娘である主人公を、なんと、次期組長として迎えに来たというのだ!
「私が……組長!?」
父親が組長だということを全く知らずに育ってきた沙紀は、反論する間もなく、虎桜組組長に祭り上げられてしまうのだった……。
さらには、沙紀の婚約者を名乗る者まで現れて――?
悲劇のヒロイン(?)小泉沙紀の「仁義なき恋」が、今、始まる!!
<感想>
本作は女性向けの、いわゆる18禁乙女ゲームになります。
ヤクザの世界が舞台なのでシリアスな面もあるけれど、それ以上にコメディ要素の強い作品でもありまして。
突然組長に祭り上げられた主人公を囲む、組員ら愉快なキャラたちが楽しい作品でした。
序盤はコメディ要素が強く、終盤でシリアスにもなるというのは、男性向けのアダルトゲームでは、少なくともゼロ年代以降は定番中の定番になっています。
だから男性向けでは普通の構造なのですが、女性向けでここまでコメディ要素が強い作品も珍しいのかなと。
女性向けとして考えた場合には、比較的珍しい上に、明るく楽しく人を選ばないタイプの作品なので、幅広くすすめることができると思います。
また、男性向け作品と構造が似ているので、普段は男性向けアダルトゲームをプレイしている人が、その延長上で乙女ゲームをやってみようかと考えた場合にも、近いタイプの本作は馴染みやすい作品と言えるでしょう。
他方で、普段は男性向けをプレイしつつ、違う物を求めて乙女ゲーをやる場合はどうなのかと言うと、本作が男性向けと似ているとはいえ、やっぱり乙女ゲーですからね。
例えば少女漫画のギャグ漫画を読む人だと分ると思いますが、男性でも楽しめる少女漫画は幾つもありますよね。
でも、男性向けのギャグマンガとは、やっぱり雰囲気や視点が違うのです。
本作も男性向けと似た構造をしつつも乙女ゲーであることから、違う物を求める人でもそれなりに新鮮な感覚で楽しめるでしょう。
と言うわけで、これ、たぶん多くの人が気軽に楽しめる作品なんだろうなと。
まぁ、ギャグが合わないとどうしようもないので、個人個人では合う合わないは当然出てくるだろうけれど、少なくとも特定のこの層は駄目だろうっていうのがないってことですね。
男性向け作品を連想させるという点では、SDにデフォルメされたCGの多用も挙げられます。
近年の男性向け作品では、コメディ部分でSDのCGやカットインが用いられることも多いです。
しかし女性向け作品ではコメディ作品が少ないこともありますが、あまりSD絵は見かけないわけでして。
女性向け作品ばかりプレイしている人には、本作のSD絵の多用は新鮮に見えたのではないでしょうか。
男性向けで慣れている人には新鮮には見えないかもしれないけれど、逆に似ていることから馴染みやすいとは言えるのでしょう。
<評価>
単純に楽しい作品でした。
男性向けよりEND数はかなり多くなっていますし、主人公についても、男性向け作品の男性向けに用意されたヒロインより、ずっと魅力的に感じられますからね。
主観的にも好ましい上に、客観的にも作り込まれているので、その分の上乗せで、総合では良作としておきます。
上記のように、男性向け作品の文法で描かれた乙女ゲーですので、女性プレイヤーが楽しめるのはもちろんのこと、男性プレイヤーの乙女ゲー入門としても最適な存在であり、オススメ度の高い作品だと思いますね。
Last Updated on 2026-03-15 by katan


