Brightia (ブライティア)

2001

『Brightia(ブライティア)』は2001年にWIN用として、Cronus(クロノス)から発売されました。

クロノスの第3作目にして、ブランドの代表作とも呼べる作品でした。

<感想>

この当時最も好きな原画家が葵羽鳥さんで、クロノスのゲームも出るたびに買っていたんですよね。
もちろん本作も原画は葵羽鳥さんだったわけで、これまでのキャラも可愛かったけれど、この作品では更に可愛くなっています。

攻略対象の女の子は全て悪魔なので、悪魔っ娘というのが正確なのでしょうが、ネコミミとか尻尾とかがあって獣をベースとしていましたので、どちらかと言うとケモノ娘が好きな人に向けた作品なのでしょう。
そういやこの手の属性は昔は結構根強かったのですが、最近は数が減ってきたような。。。
まぁ同人ではちらほら見かけますので、数の上ではそれなりにあるんでしょうけどね。

加えて、悪魔とはいえ箱入りのお嬢様やお姫様なので、お嬢様・お姫様属性がある人にもいけるでしょう。
両方の属性がある人は、より一層楽しめたでしょうね。
ケモノ娘とお姫様って、ある意味反対のような印象もありますし、この2つの要素を上手く融合させた作品って、あまりないように思います。
そう考えると、本作は貴重な作品ともいえるでしょうし、刺さる人には凄く刺さる作品になるのではないでしょうか。

個人的にはお姫様・お嬢様が大好きなので、絵の可愛さと相まって、モロにツボにきましたね。
ちなみに一番のお気に入りは、パッケにも出ているプラチナでした。

ここの作品はいつも、絵は良いのにテキストが駄目なことが多かったです。
しかし本作のテキストは、西崎秒弥さんが担当しています。
最近なら『妻陥落』とか『LOVEMILF』で有名な人ですね。
普通のテキストを書かせても大丈夫だし、エロいテキストも抜群です。
これがいつものクロノス作品との大きな違いだったわけで、特に大きな長所というほどでもないのですが、今までがマイナスで絵のプラス分を消し去っていただけに、そのマイナスがなくなっただけでも大きかったです。

ゲームジャンルは調教SLGになります。
本作では、最大で4人同時調教まで出来ます。
もっとも、この部分はわりとあっさりめだったかと思います。
調教SLGとしての歯応えを求めると、少し物足りないかもしれません。
ゲーム部分はアクセント程度に考えて、あくまでもヒロインらの堕ちていく様子を眺めるのが、このゲームの正しい楽しみ方というものでしょう。

ちなみに、本作には『ブライティアPLUS』というリメイク版があります。
リメイク版は塗りが濃くなって当時の萌えゲー風にアレンジされています。
個人的には、オリジナル版の持つ絵の繊細さが失われたように思うので、オリジナル版の方が断然好きですね。

<評価>

総じて丁寧に作られていて欠点も特にないですし、文句なしに良作以上の出来ですね。
私はキャラがとても好みだったのですが、調教SLGとしては物足りなさも残ることから、名作に近い良作止まりとの判断になりました。

まぁここはゲーム性にはこだわらない人もいるでしょうから、そうであれば名作と判断する人がいても、何ら不思議でない作品と言えるかもしれませんね。

今にしてみると、結局クロノスの最高傑作もこれになっちゃいました。
もう少し伸びてくれると嬉しかったのですが。作品とは関係ない話ですが、その点だけは残念でしたね。

ランク:B(良作)



ダウンロード版
ブライティア

Last Updated on 2025-02-14 by katan

コメント

  1. SECRET: 0
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    キャラを1人追加したリメイク版の「Brightia Plus」は持っていますが
    CGを一から書き直したらしく別物に近い印象を受けました。
    旧作リメイク両方とも評判は良いので後は個人の好みかもしれませんね。
    ただリメイク版はお店によってはショーケースに入ってたり
    ちょっとしたプレミアになりつつあるようですが…。
    さっき調べたらもう公式HPは見られなくなっててちょっとショックでした。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    私はリメイク版はプレイしていないのですが、絵柄は異なっていますね。
    個人的には繊細な感じのオリジナル版の方が好きな絵柄なのですが、リメイク版の方が今風って感じですし、後はもう好み次第なんでしょうね。
    >さっき調べたらもう公式HPは見られなくなっててちょっとショックでした。
    これは、私もショックでした。
    掲載するにあたり、そういや今どうなっているんだろうって思ったのですが、もうブランド自体がなくなっているんですね。
    当時雑誌とかでも大きく採り上げられていたように記憶していますが、それでもどんどん風化していくのは、このゲームに限らず寂しいものです。

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