『僕はキミだけを見つめる ~I gaze at only you~』は2006年にWIN用として、れいんどっぐから発売されました。
一枚絵の雰囲気に惹かれた作品だったんですよね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
都内、最強を誇った少年ギャンググループ『サーベルタイガー』。
そのリーダーの佐原拓実(主人公)はキング・ブロー(悪魔の化身)の異名で、裏社会で恐れ崇められていた。
だが、中国マフィアが雇った職業兇手(殺し屋)に仲間を殺害され、自分も追われる身に。
やがて、ホームレスにまで落ちぶれた主人公は、ある者のボディガードを依頼される。
その、ある者とは経歴不詳。謎の歌姫「風早永遠」。
主人公は仲間の復讐と引き換えに、風早永遠の盾になるコトを承諾し、敢然と殺し屋に立ち向かう。
<感想>
ストーリーについては、部分的に見るとそれなりなのでしょうが、途中で飽きてしまいました。
いや、決してどこか破綻しているとかっていうのではないので、悪くはないのでしょうけどね。
好きな人は好きだろうなとは思うので、単純に合わなかったのでしょう。
いかにもラノベ風な雰囲気でありつつも、かと言って特に盛り上がるでもなく、無駄に長く淡々と進んだ感じがしてしまって。
特に珍しいことをやっているわけでもないので、自分に合えば楽しめるけれど、合わなければそれまでって作品なのかなと。
グラフィックについては、立ち絵のデザインは少し微妙なのですが、変化は結構あったように思います。
その点を重視するならば、満足度は高くなるでしょう。
一枚絵も好みが分かれそうな絵柄ですが、個人的にはこの絵に惹かれただけあって、概ね満足でした。
枚数的にも価格を考えれば十分ですしね。
システムは上記のとおりノベルゲーですが、分岐はなく一本道です。
章仕立てになっており、一度読めば好きな章から始められますので、その点は好印象でした。
ただ、公式ではサウンドノベルとあるのですが、正直・・・?って感じ。
確かに普通のノベル系のADVなんです。
問題はサウンドノベルとした点です。
本作は画面全体をテキストで覆うタイプのノベルです。
そこでチュンソフトにならってサウンドノベルとしたのかもしれませんが、少し勘違いをしているのかなと。
ノベルゲーなんてのはサウンドノベル以前にもあり、それは構造だけでなくノベルと冠した作品もあるということです。
チュンソフトが従前の作品と違っていたのは、確かにノベルゲーは既にあるかもしれないけれど、うちはそれまでのノベルゲーとは異なり、「サウンド」の使い方にもこだわっているのだよと、サウンドに重点を置いたノベルだからサウンドノベルだよと、そういうことだったはずです。
具体的に言えば、『弟切草』は効果音の使い方にこだわった作品でした。
厳密に言えば、商標の問題とかも出てくるかもしれませんが、一応それは構わないとしても、少なくともサウンドノベルと言うからには、サウンドに一番のこだわりがあると主張しているようなものなのです。
本作は音声はありませんし、サウンドも一部フリー素材を使用しています。
まぁ、本作は同人ゲームですので、音声がないこともフリー素材を使うことも、それ自体は構わないと思います。
しかし、一番のうりはフリー素材ですと宣言しているようなものであり、どうしても違和感を覚えてしまいます。
例えば、恋愛だと思ったら寝取られがあった場合とか、今日では、作品の看板に偽りがあると、叩かれるケースもありますよね。
ある意味で本作は、看板に偽りがあるのであり、純粋にサウンドノベルと信じて購入した人がいたとしたならば、その人を裏切ることになるのだということは制作者は理解すべきなのでしょう。
まぁ、個人的には別に構わない部分でもありますけどね。
私の中ではサウンドは優先頻度が低いですから。
ただ、マイナーな同人だから目立たないだけで、場合によってはどれだけ叩かれても仕方ないということですね。
<評価>
というわけでサウンド云々の件はそれほど評価に影響しないのですが、ただ単純に印象に残らない作品だったなと。
とはいえ、この価格でこのボリュームを実現したことは、素直に凄いと思います。
だからテキストを楽しめれば、良い作品に感じられたかもしれませんね。
Last Updated on 2026-02-22 by katan



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