アオナツライン

2019

『アオナツライン』は2019年にWIN用として、戯画から発売されました。

キャラデザに惹かれた作品であり、まさに青春ゲーという内容でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
「夏休み、何する?」と日々相談している、
平凡な男子学生「及川達観」、元気な幼なじみ「向坂海希」、ニヒルな悪友「榊千尋」の仲良しグループの3人。
そこに、小さなきっかけから、共学校に憧れ転校してきた、まっすぐすぎるお嬢様「仲手川結」、学園デビューに失敗したイマドキ下級生「椎野ことね」が仲間に入ってくる。
5人の仲良し(?)グループによる、人生で一度きりの、甘くせつない夏休み計画が始まる。

<感想>

本作に興味を持った理由は、なんと言ってもキャラデザになるでしょう。
いかにもなエロゲキャラとは異なる、他社とは異なる絵柄、ストーリーともマッチした爽やかな感じでもあり、サンプルを見ただけで気になったものです。

グラフィックに関しては、キャラデザ及び一枚絵の構図等は概ね満足できたと思います。
私みたいに、キャラデザに興味を持った人は、おそらく一定以上の満足はできるでしょう。
もっとも、演出が優れているわけでもないですし、塗りとかが抜群に優れているわけでもないので、私のように他の作品と異なる絵柄に惹かれたのでなければ、あまり魅力を感じないかなとも思います。

このグラフィックにSNSの表示など、従来の恋愛ゲーとは異なる要素があることから、現代的恋愛ゲーということで、他社作品とは異なる新鮮さも表現することに成功しており、序盤プレイ時の印象はとても良好でした。

ストーリーに関しては、先ほど恋愛ゲーと書きましたが、恋愛ゲーというよりは、むしろ青春ゲーですね。
メインのストーリーをみてみると、主人公についての物語でもなく、ヒロインについての物語でもなく、なんか最後は主人公の親友が良いとこもっていきましたから笑
まぁ、でもそれはそれで、皆の物語としては纏まっているので、主人公とヒロインとの恋愛ゲーというよりは、やっぱり青春ゲーなんだと思います。
公式では恋愛ゲーという表現になっていると思いますが、プレイした人が声をそろえて青春ゲーと表現するのも、実際にプレイしてみると、なるほどなと思うはずです。

というわけで、全体的に雰囲気の良い作品ではありますし、私も楽しめたのですが、ストーリー自体は特別秀でているわけでもなく、目新しい何かがあるわけでもないので、あまり過度に期待しない方が良いでしょうね。

まぁ、ストーリー自体は特に目新しいわけでないとしても、この絵で青春物として細部までこだわりが見て取れれば、それはそれで十分な独自性があるとして、十分評価に値すると思います。

ただ、個人的には1点だけ、凄く気になったところがありまして。
本作は、雰囲気の良さが最大のうりであり、それが生命線なのだと思います。
その雰囲気の良さにずっと浸ることができれば、本作に対する満足度も高くなるでしょう。
しかし、どこかで作品に対する感情移入が途切れてしまうと、急に冷めてしまいかねません。
雰囲気ゲーは、その雰囲気を維持できるかが重要なのですから。

本作の場合、ノベルゲーではあるのですが、作中に、いわゆる選択肢は出てきません。
すなわち、プレイヤーが自分で考えながら選び、それにより物語の中に入っていくという要素は、本作にはないことになります。
それだけならまだ構わないとしても、本作の場合、どのヒロインのシナリオを選びますかという風に、露骨なシナリオ選択画面が出てきます。
・・・いやね、気持ちは分かりますよ。
大抵の恋愛ゲーの場合、結局のところやることは、どのヒロインのシナリオを読むかを選ぶというだけですから。
でもね、だからといって、そこで開き直られるとね・・・
もう少しオブラートに包もうよというか、もう少しプレイヤーが作中に入っていけるような、ちょっとした気遣いが欲しかったように思います。
雰囲気ゲーは雰囲気を維持するのが大事なところ、私はこのヒロイン選択画面で興が削がれてしまい、雰囲気に浸り続けることができませんでした。
この点だけは、本当に残念でした。

<評価>

この絵柄での青春ゲーということで、それだけで他とは被らない魅力があるといえます。
そこは評価されて然るべきでしょう。
ただ、良いところもあっただけに、ちょっとした配慮のなさにより雰囲気を潰してしまったことが、とてももったいなかったように思いますね。
それらをふまえて、総合では、ギリギリ良作としておきます。

ランク:B-(良作)


駿河屋

Last Updated on 2024-08-08 by katan

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