ブルームーン・ストーリー PART1

1989

『ブルームーン・ストーリー PART1』は1989年にPC88用として、ドット企画から発売されました。

PART1とあるけれど、続編はあったのでしょうか?

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

続編の有無はちょっとよく分からないですね。
一応ティファニィーシネマウェアシリーズの第1弾らしく、シリーズ化は検討していたようです。

シネマウェア、まぁそれがノベルウェアだろうと、或いはサウンドノベルやビジュアルノベルでも何でも構わないのですが、いずれにしろそれらの名称は各自が勝手に名乗っているだけであって、基本的には今で言うノベルないしはノベルゲームのことになります。

<感想>

というわけで、本作は基本的にノベルゲームとして読みすすめるのですが、ところどころでクイズが挿入されます。
10ある持ち点から間違うたびに減点されていき、0点になればゲームオーバーとなります。

こういう持ち点が最初に表示されていて次第に減点される方式は、80年代のADVの1つの特徴とも言えます。
まぁ、一般PCゲームで見られた傾向であり、アダルトゲームとしては出始めたばかりの新しい傾向でもありましたが、いずれにしても80年代の特徴とは言えるのでしょう。

90年代以降のADVは逆に加点方式の作品が多く、画面上にプラス表示を見せたゲームとしては、例えば『御神楽少女探偵団』などがあります。
ノベルゲームにおける好感度の蓄積など、表示をしない内部パラメーター的な用い方の方が圧倒的に多いですが、いずれにしろ近年のADVは加点方式が多いように思います。
もちろん、選択肢によっては減点もあるのですが、誰かのルートに入る場合など、基本的に一定の数値以上になっているかが問題になっていますよね。
そういう意味では結局は加点法と言えるのでしょう。

まぁプレイする側の感覚としては、一定値以上貯めれば先に進める加点法も、一定値以上減らされなければ先に進める減点法も大差のない話です。
だから細けぇこと気にすんなって話でもあるのですが、些細なところに時代による違いというか、ちょっとした流行り廃りがあるようで面白いなと、ふと思いました。

本作に限って言えばノベルゲームということもあり、新しさと古さを併せ持ったやや特殊な形式と言うこともできるでしょう。

内容的には、主人公は学校の女教師になります。
不良に狙われた学園のアイドルを守ってる内に、二人の関係が深まり・・・って感じで、つまりはレズです。
80年代にはレズ作品も定番ジャンルの一つとして、結構存在していましたので、そういうところも80年代らしい作品といえるのでしょう。

<評価>

ストーリーはあってないようなものかもしれませんが、絵は好みでしたし、ノベルゲームということで進みやすいので、一応は元は取れたのかなと。
そういうわけで佳作としておきたいと思います。

ランク:C(佳作)

ブルームーン・ストーリー PART I

Last Updated on 2025-04-30 by katan

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