アステリズム -Astraythem-

2012

『アステリズム -Astraythem-』は2012年にWIN用として、Chuablesoftから発売されました。

姉属性持ちにとってはたまらない、貴重なストーリー重視の姉ゲーになります。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
主人公、桜塚白雲は恋をしている。
相手の名前は、桜塚名月 ……血のつながらない白雲の姉だ。
幼い頃から彼女と一緒に暮らしてきた。自分自身も成長しながら、彼女の成長を見守ってきた。
彼女が大人に、どんどん綺麗になっていく。
それをまぶしく、愛おしく想いながらも、恋心にずっとフタをしつづけてきた。
白雲が名月に想いを告げる日は訪れるのか?
二人が姉弟から恋人同士へと関係を変えることはできるのだろうか…?
「俺の答えは、あの日からもう決まってる」
――これは、時を超えても変わらない、一途な愛の物語。

<感想>

キャッチコピーに用いられている、
「姉さんに恋をして、姉さんも恋をして、姉さんと恋をした。」
すべてはこの言葉に凝縮されている作品といえるのでしょう。
本作はストーリー重視の作品であり、姉というか、名月への純愛を描いた作品になります。

本作はタイムリープを扱う作品でもあり、過去に遡ることにより、若い頃の名月と会うことになります。
最初は美人のお姉さまとして登場する名月ですが、過去では当然若くなっており、姿かたちをかえつつも、名月への純愛を貫くという内容になっているのです。

これ、コンセプトとかは良かったと思いますし、面白くなりそうな雰囲気は十分にあります。
熱烈なファンができるくらいの、刺さる可能性を秘めた作品だと思います。
少なくとも姉属性がある人ならば、一見の価値ありです。

ただ、制作陣の企画は良かったものの、それをきちんと実現する能力が少し足りていなかったのかなと。
私はあまりテキストにこだわらない方なのですが、ストーリー重視の作品を好むユーザーのなかには、ライターのテキストにこだわる方も結構いると思います。
本作は、どうも表現が直接的であるのか、そのテキストに魅力がなく、どこかもの足りなく感じてしまうので、テキストを重視する人ほど、おそらく満足度は低くなるでしょうね。

<評価>

総合では佳作としておきますが、あまり今のエロゲにはないタイプということもあり、それだけにいろいろと勿体ない作品でした。

案外好き嫌いが分かれそうで、テキスト重視の人とは相性が悪そうですが、狙い自体は悪くなかったし、テキストさえ合えば、一部の人には刺さる作品といえるでしょう。
具体的には、姉属性かつタイムリープ好きで、あまり細かいことにこだわらないタイプですね。
もし姉属性があってストーリーも楽しめる作品を探しているならば、検討する価値はあるように思いますね。

ランク:C-(佳作)

Last Updated on 2024-12-02 by katan

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