『あきらめ』は、2000年にWIN用として、BeFから発売されました。
同ブランドのデビュー作であり、厘さんの陵辱系作品ということで期待したのですが・・・
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
まぁ、ゲームと呼べるのかも怪しいですが・・・
あらすじ・・・
受験を控えた主人公達は、繁華街などからはなれた田舎の旅館を借り切って催される「集中講座」に参加する。
ある女性教師を奴隷として従属させている主人公は、この集中講座期間を利用して新たなる奴隷を調教しようと考えた。
獲物の名前は「田辺美咲」。主人公の幼なじみだ。
主人公は、彼女が時折見せる姉貴面がどうにも我慢ならなかった。
美咲を自分の前にひれ伏せさせてやる。主人公の黒い意志を抱いたまま集中講座は始まった……。
<感想>
本作はBeFのデビュー作になります。
元々はフォレストという会社があって、社内のレーベルとしてフォレスト名義のブランドや、フォスターなどのブランドがあり、主にPC98時代に活躍していました。
厘京太朗さんも最初はフォスターの作品などで見かけましたが、厘京太朗さん原画の専門チームということだったんですかね、フォレスト内の新レーベルとしてBeFが設立され、そのデビュー作が本作だったのです。
厘京太朗さんに関しては、これまでにも何度か書いてきましたが、デビュー時に衝撃を受けたタイプの原画ではなく、じわじわと何年か経ってから好きになっていった原画でした。
だからデビュー作では記憶になかったんですよね。
では、厘さんの絵が良いなと初めて思ったのはいつかとなると、おそらく本作の宣伝広告か何かを見た時だったと思います。
まぁ、良かったのは宣伝広告の類だけであり、いざゲームをプレイしてみると、それ程良いってものでもなかったんですけどね。
あくまでも、私がその時に認識をしたというだけで。
もっとも、後の作品ほど良かったわけではないというだけで、本作のグラフィックも十分に水準以上ではあったのでしょう。
本作に関していうならば、むしろ問題はストーリーやシステムにありまして。
人によってはゲームであることを否定してしまいかねないくらい、何か不便なシステムだったんですよね。
新ブランドといっても、本当の新ブランドではなく、老舗でもあるフォレスト内のレーベルでしょうに。
ノウハウとかも十分にあるのだから、もう少し何とかならなかったのかなと思ってしまいます。
ストーリーは、昔のフォスターのエロゲのようでもあり、出来が良くないのは当然として、何よりもボリュームが圧倒的に少なかったのは、どうしても不満を呼んでしまうでしょう。
BeF作品って、結局どれもボリュームは少なめでしたが、何かポリシーでもあったのかなぁ・・・
<評価>
厘さんの絵で陵辱調教ものなので期待したくもなるのですが、システムが不便極まりない上に、とにかくボリュームが少ないという後のBeF作品に続く欠点も有し、残念な作品でした。
BeF作品を極めてやるぜって人や、厘さんの絵の変遷を楽しみたいなら、それなりに得るものはあると思いますが、それ以外の人には少しきつい作品だと思いますね。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2025-01-28 by katan
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