きゃんきゃんバニープルミエール

1992

『きゃんきゃんバニープルミエール』は1992年にPC98用として、カクテルソフトから発売されました。

きゃんバニシリーズの第4弾であり、スワティが初登場した作品でした。

<スワティ>

PC98時代には、雑誌とかの人気ランキングで常にトップ争いを演じる、スワティというキャラがいました。

カクテルソフトと言えば「きゃんきゃんバニー」シリーズ、「きゃんきゃんバニー」シリーズと言えばスワティって連想されるくらい、非常に有名だったのです。

もっとも、そのスワティが登場するのは、実はシリーズ4作目であるこのプルミエールからなのです。
つまりプルミエールが、スワティのデビュー作だったわけですね。

そのスワティのデビュー作ですから、インパクトは大きかったですね。
個人的にも大好きなキャラでした。

<感想>

さて、本作は、弁天様ことスワティと、その他大勢の(役立たずな)七福神らの力を借りて、主人公がヒロインとの恋愛を成就させることが目的となります。

これまでのきゃんきゃんバニーシリーズは、女の子たちを口説き落とせるのかという、ナンパゲーとしてのゲーム部分に力を注いでいました。
そのため、作品ごとに、どんどん難しくなっていました。
確か前作では、社内でも完全にクリアできるのは一人しかいないとか、そんな記事を読んだ記憶があります。

そのような前作までの高難度・ゲーム性重視路線に対し、本作は基本的に普通のコマンド選択式のADVであり、誰でもクリアできるようにするストーリー・キャラ重視な構造に変化しました。

これにより、万人向けになって多くの人が楽しめるようになった反面、従来のゲーム性重視時代のファン的には、少しもの足りなくなったと感じた人もいたかと思います。
私はゲーム性がぬるくなる方向への変化は好まない傾向もありますが、このシリーズは難易度が少し行き過ぎていたようにも感じていましたので、本作の様な方針転換は十分にありだなと考えました。

もっとも、基本は普通のコマンド選択式とはいえ、クイズっぽい要素や移動ルートの選択、または時間経過による行動制限など、その場その場に相応しいシステムにアレンジされており、随所に飽きさせない配慮がなされていました。
したがって、難易度自体は下がりましたが、それは異常な難易度が解消されたということであり、他方で随所に工夫がなされていることから、トータル的なゲーム性自体は標準的なコマンド選択式ADVを上回っていたと言えるのでしょう。

また、前作までは自分で攻略対象のヒロインを選んでアプローチしましたが、本作では基本的に各章ごとにヒロインが用意されています。
これによりヒロイン選びの自由度は減りましたが、ストーリー性は飛躍的に上昇し、十分に楽しむことが出来ました。

<キャラ>

個人的には、バイク乗りのショートの子である莉奈と、黒髪ロングのお嬢様である真穂子が好きでした。
まぁ、当時としてはキャラの可愛さは別格な作品でしたので、どの子も凄く可愛かったですけどね。

<評価>

とにかく、終始プレイしていて楽しい作品でした。
グラフィックとキャラのポイントが決め手となって、十分に名作だと思います。

ちなみに、本作はサターンにも移植されています。
そのため、そっちで存在を知った人も結構いるかと思います。
サターン版の発売は96年。
本作のオリジナルは92年ですが、92年から96年ごろってアダルトゲームが一番進化した時期です。
よく『同級生』以後と以前で分けて語られることがありますが、厳密に言えば本作は『同級生』以前に分類されるんですね。
そのゲームを96年になってから劣化移植したんじゃ、
一体どれだけの人が楽しめたのかな?って疑問に思うのですよ。
例えるなら、FF7を目前にして、FF5をファミコンレベルで移植みたいな感じですからね。
移植されたおかげで知名度は上がりましたが、移植のせいで評判も落ちたんじゃないかと思うわけで、幸運なんだか不運なんだかよくわからない作品でした。
そのため、ファンとしても何だか複雑な気持ちでしたね。

ランク:A-(名作)


PC-9801 3.5インチソフト きゃんきゃんバニー プルミエール

Last Updated on 2024-05-09 by katan

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