『ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女』は、
1989年にディスクシステム用として任天堂から発売されました。
ファミ探シリーズの第2弾になります。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
探偵助手として、女子高生殺人事件の調査に乗り出した主人公。
関係者に聞き込みをしたり、怪しい場所を調べたり、さまざまな方法で情報を集め、学校で噂される怪談「うしろの少女」と殺人事件の繋がりを紐解いていきます。
<感想>
本作は、正式には前編と後編の2本からなるのですが、発売は1か月しか違わないですし、価格も1本当たりは通常の半分しかないので、あわせて1本のソフトと考えておきます。
本作は、ファミコン・ディスク時代の末期の作品ですからね、ファミコン・ディスク作品内でのクオリティとしては、この時代の作品ではトップクラスに入るでしょう。
加えてラストの盛り上がりとかもありますので、一般的にはこの時代を代表する1本として扱われているみたいです。
私も十分楽しんだつもりですが、そういう一般的な評価と比べるとかなり辛めなのかもしれません。
まず、システム的には特に目新しい要素もなく、従来からの課題であったボリューム不足もそのままです。
この頃って、もうADVの黄金期は過ぎ去った頃でしたよね。
売り上げや人気の面ではRPGとか他ジャンルにもっていかれていました。
ADV自身もジャンルとしての限界が見えつつあったわけで、だからこそそういう先細りを打破すべく、マイナー機種ではいろいろと実験的な作品も生まれ始めていました。
その試みの全てが上手くいったとは思いませんが、そういう意気込みは好きなわけでして。
それ故に、本作の旧態依然としたマンネリ感に、どうしても時代遅れなイメージを感じてしまったのです。
まぁ、それでもADVですからね、ストーリーが良ければ万事OKです。
本作もラストの展開は良かったですしね。
ただ、本作の特徴はホラー要素がある点だと思いますが、私は怖いという感覚がマヒしているのです。
ホラー物で怖いと思えないタイプなんですね。
決して嫌いなわけではないし、例えば小説の『リング』なんかも発想が面白いなって思って、かなり好きな作品であります。
でも、微塵も怖いとは感じなかったわけでして。
そんな人間なんで、本作で言われる怖さが良く分かりかねる面もあったでしょう。
なので、人よりは楽しめなかったかと思います。
加えて、ホラー要素のある推理ADVというのは、当時の家庭用ゲーム機ではまずなかったかと思います。
小説の本格的なホラーブームももう少し先ですから、珍しさが強かったかと思います。
本作が好評を得たのも、こうした点抜きには語れないでしょう。
しかし、PCのADVでは幾つかありましたからね。
2番煎じとは言いませんが、どうしても感じたインパクトは弱くなっちゃったんですよね。
また、本作は、後編はまだしも、前編はかなりつまらなかったです。
まとめて買わなかったら、もしかしたら放置していたかもしれません。
後半のプラスと前半のマイナスを相殺すると、全体としてはそれ程ずば抜けてるとも思えなかったのです。
<総合>
結局普通に楽しかったけれど、それ以上でもないってのが、私の感じた印象でした。
そのため、総合でも佳作としておきます。
もっとも、そもそもPCのADVが大人を対象としていたのに対し、このシリーズ自体が子供でも楽しめるADVを目指して作られたものですからね。
当時の子供に対し、ホラー要素のある作品の魅力を提供したという意味では、もう少し評価して良いのかもしれませんし、その点を加味して良作以上という扱いでも良いのかもしれませんね。
ランク:C(佳作)

Last Updated on 2024-04-18 by katan


コメント
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久しぶりです
このゲームは子供のころはすごく楽しかった記憶があるんですが
大人になってからすると、なんだかシナリオが短くて
こんなもんかって感じでした
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お久しぶりです。
このシリーズのコンセプト自体が、子供でも楽しめる推理物をって感じでしょうからね。
本来意図した物を作れたという意味では良く出来た作品なのかもしれませんが、それだけに大人になると物足りなく感じてしまうタイプの作品なのかもしれませんね。