『シュヴァルツシルト』は1988年にPC98用として、工画堂から発売されました。
その後、長く続く工画堂の看板シリーズ第1弾となるSF・SLGでした。
<概要>
ゲームジャンルはSLGになります。
具体的には、いわゆるウォーシミュレーションと呼ばれる、戦略系のSLGでした。
<感想>
純粋なSLGとしての出来だけならば、たぶん普通の良作ってところなのでしょう。
しかし、本作の特徴はそこにあるのではなく、シナリオシミュレーションと呼ばれるように、ストーリーをきちんと用意したことにありました。
おそらく戦略SLGでは初めてではないでしょうか。
私はSLGも好きでよくプレイするのですが、本質的にはADV好きです。
つまり単純なゲーム性だけでなく、ストーリーとかも求めてしまうわけですね。
だから、ストーリーのあるSLGってのは、まさに好みのど真ん中なわけです。
まぁ、私の好みはどうでも良いかもしれませんが、それを抜きにしても意義があったと思います。
すなわち、SLGは序盤から中盤は非常に楽しめるのですが、勝利が見えてくるとモチベーションがおちてきます。
ADVはストーリーがあるので終盤に盛り上がるものが多く、だからプレイ後にも印象に残っていることが多いのです。
本作はSLGにストーリーを追加したことで、SLGにありがちな終盤の弱さという欠点を克服したわけです。
こういうストーリーのあるSLGって、私は好きなんですよね。
でも、あまり数が増えないから、皆そうじゃないのかな?
そこら辺はよく分からないのですが、一定の固定ファンはいるみたいで、このシリーズはその後、長く続くこととなります。
<評価>
総合でも名作といえるでしょう。
ちょっと最近のはやってないので、今どうなってるのかは分かりません。
いずれにしろ、20年以上ファンがいて続いてるってのも凄いことです。
そんなのランスシリーズとこれくらいしかないんじゃないでしょうか。
時間のある方には、シリーズをとおして遊んでもらいたいものですね。

Last Updated on 2024-05-06 by katan
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