『そらのいろ、みずのいろ』は2004年にWIN用として、Cielから発売されました。
画竜点睛というか、こうしてTony伝説は完成されたみたいな・・・
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
夏休みの間、補習授業を受ける事になった主人公・最所 弌と転校生・水島 朝。
補習をきっかけに交流を持つようになった彼らは、弌の親友・海野 十三や園芸部員・空山 菜摘芽らと共に行動を共にするようになり、やがてひと夏の恋愛模様を展開していく…。
人気のない夏休みの学園を舞台に描かれる青春AVG。
男女4人の甘酸っぱい恋愛模様を、純愛&濃厚エッチで綴ったノスタルジックでアダルトな作品だ。
<感想>
本作の原画であるTonyさんが注目されだしたのは、1999年からでした。
その時から、出すゲームのどれもが、グラフィックは良いのに他の部分が酷く、全体としても低い評価のなされる作品ばかりでして。
それでTony伝説なんて言葉も生まれたものでした。
とはいえ、やっぱり好きな絵で面白い作品をプレイしたいですからね。
伝説の終焉となる作品を望んでいた人も多かったと思います。
本作が発表された時、今までのTony作品の中でも一番グラフィックが良く、またシナリオも実績のある嘘屋佐々木酒人さんが担当するということで、期待度も一番高かったんですよね。
これこそ、伝説を終わらせる作品に違いないって思ったものです。
で、実際にプレイしたわけですが・・・
立ち絵は、塗りで少し良さが損なわれているように思うものの、一枚絵のクオリティは相変わらず高く、グラフィック全体では満足度の高い仕上がりだったと言えるでしょう。
また、エロも濃いですし、ボリュームも非常に多いです。
キャラの会話も楽しめますし、部分的に切り取って判断するなら、結構良い感じなのです。
しかしゲームなんてのは、全体のバランスが肝心でして。
全体で判断すると、何とも微妙な出来だったのです。
例えば、本作は主要人物4人の会話がほぼ全てな作品なのですが、最初は楽しく感じられた会話も、あまりに長いと飽きてしまい、後半には苦痛に感じられてしまいます。
またW主人公であったがために、微妙にNTR感が漂ってしまい、純愛ものを期待した人にはかなり不評だったみたいですしね。
<評価>
それまでのTony伝説を構成していた作品というのは、何かしら足りない部分の目立つ作品ばかりでした。
例えば、ボリュームが足りないとか、テキストが酷いとかって感じで。
だから足りない部分を補えば、いつか面白い作品も出てくるのではと、新作が出る度に期待してしまうわけですね。
それが本作では、ボリュームもあるよ、テキストも良いよ、エロも濃いよって、足りない部分はないようにも思えるのに、それでも楽しくないってどういうこと?みたいな感じでして。
それこそ呪いでもかかってんのかと思うくらいで、可能性や期待を根こそぎ潰すことにより、どう対処しても伝説は終わらないのではという絶望感が漂い、こうして伝説が完成したような印象すら抱いたものです。
とはいうものの、本作に関しては、個人的には絵で元を取れたと思うので、総合では佳作としておきます。
ただ、これにより以後のTony作品への期待が無くなったという点で、個人的には節目となる作品でもありました。
Last Updated on 2026-02-05 by katan



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