『星織ユメミライ』は2014年にWIN用として、tone work’sから発売されました。
アフターストーリーの長さが特徴的な作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・あなたは、季節外れの転校生。
数年ぶりに帰ってきた故郷・汐凪市で待っていたのは、立った一人の天文部員と、まじかに迫った七夕祭り。
幼なじみとの再会や、新たなクラスメイトとの出会いを経験しつつ、「学校生活をもっと楽しく!」するために、彼女たちと『行事運営委員会』の一員として、賑やかな日々を送ることに。
そんな中、ふと気付くのは、彼女たちの抱えるささやかな夢。
その夢に寄り添ううち、あなたに芽生えるのは、ある願望。
彼女たちと、恋人同士になりたい。そしていつまでもずっと一緒にいたい。
ある夏の日から始まる、未来への恋の物語。
<感想>
本作の特徴としては、ヒロインと結ばれた後の話、いわゆるアフターストーリーが長いことが挙げられます。
結ばれて終わりっていうだけではなく、主人公とヒロインの数年後の姿が見てみたい、そしてそこにある程度の分量を求めるというのであれば、本作に対する満足度は高まるでしょう。
また、全体のボリュームも多めであることから、コスパを重視する人にも向いているのでしょう。
致命的な欠点もないですし、嫌われる要素も少ないと思うので、初心者向けと言われやすい作品だと思います。
まぁ、誰がやっても普通に楽しい作品だと思うのですけどね。
私は唯々月たすくさんの絵が好きで興味を持ったわけですが、グラフィックは全般に満足できるものの、原画陣の代表作と呼べるほどに特別に秀でているかというと、必ずしもそうでもないのかなと。
また、ボリュームが多いわりにストーリーも濃くないですし、ストーリーを重視すると、物足りなく感じてしまいます。
どちらかと言うと、ヒロインとのイチャラブを楽しむキャラゲーなのでしょうが、イチャラブ系は能動的に動ける作品の方が、個人的には楽しいですからね。
中途半端にシナリオにも欲を見せつつ、能動的に動ける構造を有していない本作の場合、イチャラブとしても、もうひと押し足りないのかなと。
全体的に帯に短し襷に長しというのか、中途半端な印象を受けました。
<評価>
全体的に欠点の少ない、まとまった恋愛ものであるため、初心者向けとしては良い作品だと思います。
特に、上記のようにアフターストーリーを重視する人ほど、本作への満足度は高くなるのでしょう。
他方で、グラフィックにしろストーリーにしろイチャラブにしろ、ボリュームが多いわりにはインパクトに欠けている作品でもありました。
そのため、総合でも佳作とします。
プレイ中は楽しいものの、クリア後はすぐに忘れてしまいそうな、印象の薄い作品でもありました。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-10-17 by katan
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